新「企業と社員」関係論―人生100年時代に

関西トップ人材、衝撃の移籍 商社からメーカー社長へ 立命館大学教授 西山昭彦

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 丸の内のランナー向け拠点スポットも開設した。ランナーのニーズがわかるので、この分野はお手の物だろう。しかし、広大なビジョンがその背後にはある。

 「スポーツを見るはだいぶ進んだと思いますが、するに変えていきたいのです。30-40代は週1回やるが4割台です。70代は7割なのに。この働く層も働き方革命に合わせてスポーツをやる社会に変えていくことが自分の夢です」

 一企業の成長にとどまらず、廣田さんの挑戦はスポーツを通じた社会革命を起こすことにある。実は、これから数年はこの環境がピークになる時期である。2019年ラグビーW杯、2020年東京オリンピック・パラリンピック、2021年ワールドマスターズゲームズがある。

 「これからゴールデン・スポーツイヤーズを迎えます。この時期に会社を飛躍的に成長させるとともに、するスタイルを社会に広げることが、日本の長期的な発展につながると信じてやっています」

 現在も、月2回の海外出張をはじめ、休日はスポーツの表彰式などに出席し、連日社内外を飛び回っている。そして、その合間を見つけては自身マラソンをしている。

ミドルの転職

 日本の企業ミドルに対しては、「サラリーマンは本人が思っている以上に、社会が必要とするスキルセットを持っているものです。スキルの棚卸しと人とのネットワーク、ご縁を大切にしていくことが大事と思います」という。

 確かに、新卒で企業に入社し転職していない人は、社会で求められているスキルがつかめない。またチェックされる機会がない。そのまま定年近くになっても、果たして何が役立つのかわからないまま、機会損失している人が多いと思われる。実にもったいない。意志が少しでもあるなら、そのスキルを社会に使うべく、行動を始めるべきである。

 会社の商品の市場を見つけ売り込んできた人、これまで数々の企画を立て市場を開拓してきた人……。これらの人々が、「自分」を売れないはずはない。市場を知らない、探していない、行動していないことが機会をつかめない原因ではないか。

西山 昭彦(にしやま・あきひこ) 立命館大学教授
一橋大学社会学部卒業後、東京ガス入社。ロンドン大学大学院留学、ハーバード大学大学院修士課程修了。中東経済研究所研究員。アーバンクラブ設立、取締役。法政大学大学院博士後期課程修了、経営学博士。東京女学館大学国際教養学部教授、一橋大学特任教授などを経て18年から立命館大学共通教育推進機構教授。人材育成、企業経営、キャリアデザインを中心に研究し、実践的人材開発の理論を構築。研修・講演は通算1000回を超える。「ビジネスリーダーの生涯キャリア研究」がライフテーマ。著書は計61冊。

キーワード:経営、企画、人事、経理、営業、技術、製造、学生、経営層、管理職、プレーヤー、働き方改革、マーケティング、人材、研修、就職

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