働く女性 ほんとの格差

女性活躍推進から取り残されて 専業主婦、非正規に「開かない扉」 石塚由紀夫

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 代表格は専業主婦や非正規雇用の女性だ。正社員の傘から一度離れてしまうと企業社会は冷たい。活躍する女性がスポットライトを浴びて輝けば輝くほど、光が差し込まない自分たちの立ち位置に苛立ち、焦りを募らせていた。

 政府も主婦や非正規雇用の女性を無視はしていない。14年10月には「すべての女性が輝く社会づくり本部」を内閣に新設した。安倍晋三首相が本部長を務め、全閣僚が参加する会議体だ。それまでの女性活躍推進は、企業に勤務する女性正社員をターゲットとした施策が先行していた。同本部は組織名称が示すとおり「すべての女性」を視野に入れて施策の充実と推進を図ると明言した。

 実際に政府は主婦の再就職支援や非正規雇用者の処遇改善といった施策をその後、拡充している。それでも効果は限定的。追い風は彼女たちになかなか届かない。

※連載「働く女性 ほんとの格差」は全6回です。同じ連載の各記事はこちらから
石塚由紀夫著『働く女性 ほんとの格差』(日本経済新聞出版社、2018年)「第5章 専業主婦、非正規……『開かない扉』の前で」から
石塚由紀夫(いしづか・ゆきお)
日本経済新聞社編集委員。1964年新潟県生まれ。早稲田大学卒。1988年日本経済新聞社入社。日本経済新聞では少子高齢化や女性のライフスタイル、企業の人事制度などを主に取材・執筆。2015年法政大学大学院MBA(経営学修士)取得、修士論文のテーマは女性管理職のキャリア意識とその形成要因。男性初の女性面編集長を経て、2016年より編集局経済解説部編集委員。著書に『資生堂インパクト』。

キーワード:経営、企画、人事、経理、営業、技術、製造、学生、経営層、管理職、プレーヤー、働き方改革、マーケティング、人材、研修

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