誤解だらけの健康管理術

お酒が「本当に怖い」のはγ-GTPじゃない? 健康企業代表・医師 亀田 高志

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 そうした方に私からお勧めした飲み方は、「1日飲んだら、次の日は休む」という方法です。つまり飲む日を隔日とすることです。だからと言って、飲む日は思い切り飲んで、正体がなくなるようでは、元も子もありません。

 そもそも、飲んでそのまま記憶がないというのは、要注意のサインです。その上で、1日60グラムを越えないくらいにコントルールするようにしましょう。決めた日に、お酒を飲まずに普通に過ごせるのであれば、大丈夫です。

 もしも、これだけのルールが守ることが出来ないのであれば、既に依存の傾向が出ているかもしれないと考えましょう。そして、飲酒の代わりになる楽しみを見つけて、それでお酒の欲求をコントロールすることをお勧めしたいと思います。

 高血圧や糖尿病、脂質異常症、肝機能障害を、定期健康診断で指摘されていて、その原因がお酒であると保健指導や健康相談で言われている方は、お酒を減らすことでデータが改善するのか、是非、試みてみて下さい。それでも、改善が出来ないのであれば、産業医やかかりつけ医に相談して、定期的な経過観察を受けましょう。

 お酒は商品であり、それを振る舞うサービスもたくさんあります。それを販売する側は、いかにたくさん飲んでもらうかを工夫します。一消費者として、それに乗ってしまうと、簡単に精神的な依存が始まってしまいます。

 一方、お酒は人生の楽しみであり、人と交流するためにお酒を飲むことは、多くの国で共通の慣習であろうと思います。酒席が増えがちなこの時期、ご自分のお酒との良い付き合い方を、振り返られてはいかがでしょうか。

亀田 高志(かめだ・たかし)
株式会社健康企業代表・医師。1991年産業医科大学卒。大手企業の産業医、産業医科大学講師を経て、2006年から産業医科大学設立のベンチャー企業の創業社長。2016年に退任後、健康経営やストレスチェック活用のコンサルティングや講演を手がける。著書に「健康診断という病」(日経プレミアシリーズ)、「課題ごとに解決! 健康経営マニュアル」(日本法令)、「改訂版 人事担当者のためのメンタルヘルス復職支援」(労務行政研究所)などがある。

 

 

 

キーワード:経営、企画、人事、経理、営業、技術、製造、学生、経営層、管理職、プレーヤー、働き方改革、マーケティング、人材、研修

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