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マイカー半減の衝撃…次世代交通「MaaS」で世の中こう変わる(下) モビリティ革命MaaSの正体

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 2019年に向けた注目のビジネスキーワードとして急浮上している「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」。自動車メーカーや公共交通を巻き込む「100年に一度」のモビリティ革命は、どのような産業インパクトをもたらすのか。このほど上梓された書籍、『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』の著者の一人である、日本総合研究所創発戦略センターの井上岳一シニアマネジャーが2回にわたって解説する。

MaaSは、マイカー利用を半減させる

 新しい交通サービスの登場により交通手段は一気に多様化した。そこで2010年代になると、多様な交通手段を使いこなすためのスマホアプリが登場し、最適な経路や交通手段を案内するだけでなく、アプリ上で予約や決済もできるようになった。

 これを定額乗り放題のようなパッケージプランとして提供すればいいというアイデアがフィンランドで生まれ、MaaSというコンセプトにまとめあげられたのが14年のことである。その翌年には、生みの親となったフィンランド人がMaaSを事業化するためのベンチャーMaaSフィンランド(16年にMaaSグローバルに改称)を立ち上げ、16年にはヘルシンキでMaaSアプリの「Whim(ウィム)」(気まぐれの意)をリリースして、実際にサービスを開始した。

 Whimには色々な料金プランがあるが、最上位のプランでは月額499ユーロ(約6万4000円、1ユーロ=128円換算)で、1回5km以内までのタクシーも含めて、市内の交通手段が乗り放題になる。499ユーロを高いと思うか安いと思うかはそれぞれだろうが、マイカーを保有すればローンと維持費で最低でも月額4万~5万円にはなるから、公共交通の乗り放題が付いて6万円強なら決して高くはない。マイカーは便利なようで、目的地で駐車場を探すなど何かと手間がかかるが、Whimならばそんなストレスからは解放される。それこそ、その日の気分と場所に応じて気まぐれに移動手段を選べる自由は、マイカーにはないものだ。

 MaaSグローバルの資料によると、サービス開始後、Whimユーザーのマイカー利用率は半減している(40%→20%)。Whimの登録者は18年10月現在で6万人だから、マイカー利用が40%(2万4000台)だったものが半減すると、単純計算すれば実に1万2000台のマイカーが路上から“消えた”ことになる。一方、導入前は50%に満たなかった公共交通の利用率が74%に増加しており、タクシーとレンタカーの利用も増えている。

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