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積水ハウス、女性活躍を支える「3つの視点」 積水ハウス執行役員ダイバーシティ推進部長 伊藤 みどり

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 「積水ハウス ウィメンズ カレッジ」は、まさにその一例。参加できたからといって、無条件で課長になれるわけではありません。ここで得た経験や力、新たに芽生えた意欲などをベースに自分を磨き、さらに成長していってほしい。その過程として、管理職登用があると考えています。

 技術職では、設計長やチームリーダーとしてマネジメントを担う女性リーダーだけでなく、設計や施工管理などの優れた専門力を有するスペシャリストも次々と誕生。現場監督として活躍する女性も77名に増えるなど、自分がめざす目標に向かって能力を発揮できる幅が広がっているのも、そうしたチャンスをつかみ、努力を積み重ねた結果だといえるでしょう。

 大きなプロジェクトを任されたり、新たなポジションへの昇進を打診されたりした時、「失敗したらどうしよう」「迷惑をかけそうで怖い」といった不安から、尻込みしてしまう人もいるはずです。特に女性の場合、妊娠を望んでいたり、お子さんが幼かったりするとその思いは一層強くなり、せっかくのチャンスも手放してしまいがちです。

 私も、営業職時代、上司から店長を打診された時は迷いました。その迷いや不安を素直に伝えたことで、不安解消のために、上司は一緒に考え、同僚や家族もさまざまな形でサポートしてくれました。そして、今の私があります。自分の思いを発信しなければ、そのまま諦めていたかもしれません。思い切ってチャレンジしなければ、新たな自分の可能性に気づくこともきっとできなかったでしょう。

 最後に2018年11月現在「積水ハウス ウイメンズ カレッジ」は様々な職種・経歴の5期生20名が学んでいます。通常業務とカレッジの両立に苦労しながら高みを目指す仲間同士、自然と相互に補完し合う関係性が見えてきました。お互いがメンティであり、メンターである頼もしい姿です。

 どのように仕事を続けていきたいのか、どんなスキルを磨き自分を成長させていきたいのかといった意思が、それぞれに求められます。その意思を尊重し、一人ひとりがいきいき働き、能力と意欲に応じたチャンスを与えられる組織であるよう、私たちも果敢にチャレンジし続けていきたいと思います。

伊藤 みどり(いとう・みどり) 積水ハウス株式会社執行役員 ダイバーシティ推進部長
1974年積水ハウス株式会社入社、モデルハウスでの接客・営業補佐業務を10年間従事。1984年第一子出産後、営業(総合職)に転換。2005年女性初の営業成果累積300棟を達成し、社長表彰を受ける。2006年人事部女性活躍推進グループ設置を機にリーダーに就任。2007年経営企画部の傘下に再編、女性活躍推進を加速する。2014年経営企画部ダイバーシティ推進室長。2018年執行役員ダイバーシティ推進部長

キーワード:経営、企画、人事、経理、営業、経営層、管理職、プレーヤー、学生、働き方改革、マーケティング、人材、研修

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