急拡大する中国・貴陽のデジタル経済圏

中国・貴陽、「農業テック」が生む新たな雇用 エクサイジングジャパン/翼彩創新科技(深圳)CEO 川ノ上和文氏 に聞く

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農業分野で新たな雇用創出

――-新しい職業の在り方について、詳しくお聞かせください。

 農業の知識もありながら、IT技術やマーケティングにも明るい、そんな「農業とITの専門家」です。ITを活用してデータドリブンで生産計画を立案し、提案型で農作物をコントロール、販促・販売・マーケティングまでを担う、新しい卸の形といえるかもしれません。

 日本でいう農協のような役割も果たしているのですが、フーノンバオの従業員がその役割を担う場合もあれば、個人事業主としてそれを生業とする人も現れてきており、農業におけるフリーランスのひとつのモデルにもなりつつあります。この新しいポジションはすでに「稼げる仕事」として認知されており、若手の農業回帰も見られるようになりました。こうしたスキームは、日本の農業においても参考になると思います。

 需給ミスマッチが解消されれば、次は付加価値の向上が求められるフェーズに入るでしょう。無農薬や有機栽培、観光としての農業など、日本の技術・サービスを参考にしたいというニーズも少しずつ出始めています。山地が多く高低差のある小面積の農地条件が日本と近い貴州。両国の産業環境に適し、かつ産業促進施策の相違を活かした連携の可能性は、大いにあるのではないでしょうか。

川ノ上和文氏(かわのうえ・かずふみ)
株式会社エクサイジングジャパン/翼彩創新科技(深圳)有限公司 CEO
2017年に深圳で翼彩創新科技(深圳)有限公司を設立し、その後東京に進出。深圳を中心に産官学の現地ネットワーク開拓、業界団体、起業家コミュニティ、インキュベーター、アクセラレーター、大学創業コミュニティなどとの関係構築、国際連携のニーズ把握を行い、日本企業との橋渡しやその後の事業開発のサポートを行っている。2018年より貴州省へも業務拡大。

(聞き手はフリーライター 藤川理絵)

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