なぜ、御社は若手が辞めるのか

なぜ、御社は若手が辞めるのか~それでも退職願を書かない理由 青山学院大学経営学部教授 山本 寛

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 仕事内容が合わなかったのか、労働環境が不満だったのか、上司や先輩との関係が問題か、それとも給料が…? 若手社員が去る会社の問題は一体どこにあるのでしょうか。なかなか聞くことのできない退職者の本音を、インタビューから探り出し、社員を定着させるための職場づくりについて、人事担当者・経営者の声からヒントを示します。

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悩みつつも辞めなかった人の本音

 実際には前回挙げた「離職につながる12の理由」のうちいくつかを不満として持っているにもかかわらず、会社を辞めない、という人もいます。

 「会社に不満があって辞めようかどうか悩んだけれど、やはり退職を思いとどまった」というのは、身近でもよく聞く話ではないでしょうか?

 「友人や家族に悩みを相談して離職寸前の状況だった」「転職サイトやエージェントに登録して、求人をチェックしていた」にもかかわらず、結局その後そのまま何年も働き続けている、というケースもあります。会社に辞意を告げる寸前で思いとどまったという人もいますね。

離職につながる12の理由
a「上司が信頼できない」
b「その他人間関係、職場の雰囲気が合わなかった」
c「仕事が自分のキャリアに役立たない(つまらないなど)」
d「仕事の負担が重すぎる」
e「自分に対する評価に満足できなかった」
f「将来の昇進・昇格の見通しに不安」
g「会社の将来性が不安」
h「労働時間が長い(残業が多いなど)」
i「給料が安い(仕事内容や頑張りに比して)」
j「会社の理念・経営方針に不満」
k「仕事の領域を広げたかった」
l「これまで以上に能力・知識を発揮したかった」

 リテンション(定着・引き留め)をはかるうえでは、辞めた人だけでなく「どうして思いとどまったのか」を考えてみることも重要でしょう。転職を考えたが結果的に会社を辞めなかった人の理由には、重要なヒントが隠されています。

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