ヤバい本業 伸びる副業

あなたの知らないソフトバンクの姿(下) 本業は「情報革命」という野望

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

 ソフトバンクグループで大きな話題となったのが、10兆円規模のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)設立です。なぜ桁違いな規模の投資ができるのでしょうか。

  

世界の様々な分野にも積極的に投資

 これまで明らかにされているSVFの投資先企業としては、他には以下のような企業が紹介されており、対象国も展開する事業も多岐にわたっています。

OneWeb(米、通信衛星ベンチャー)/ WeWork(米、コワーキングスペース)/ Guardant Health(米、血液生体検査)/Didi(滴滴出行、中国、ライドシェア)/Grab(シンガポール、ライドシェア)/Flipkart(インド、Eコマース)

 加えて、2018年1月には、ライドシェア(相乗り)最大手として有名な米UBERにソフトバンクが15%出資して筆頭株主になることが明らかになっています。

 SVFは10 兆円ファンドともいわれますが、ソフトバンクのバランスシートに10兆円がそのまま加わったわけではありません、2018年3月期第3四半期(9カ月)の決算書ではSVFに関連して以下の項目が計上されています。

・損益計算書……SVFに関わる売上はゼロだが、営業利益2364億円を計上
・バランスシート……資産に「SVFからの投資」として2.6兆円、負債に「SVF外部投資家持分」として1.8兆円を計上
・キャッシュフロー計算書……営業CFでは「SVF外部投資家持分の増加額」として1100億円のプラス(キャッシュイン)、投資CFでは「SVFによる投資の取得による支出」として2.0兆円のマイナス(キャッシュアウト)、財務CFでは「SVF外部投資家からの払込による収入」として1.7兆円のプラス(キャッシュイン)

 つまり、SVFはこの9カ月間で外部投資家から1.7兆円集めて2兆円を投資したことがわかります。

なぜソフトバンクはこれだけの巨額投資ができるのか?

 このようにSVFが連結されたことによって、バランスシート、キャッシュフロー計算書には実に1兆~2兆円規模もの変化が生じているのです。

 SVFをめぐるこのような会計処理について、ソフトバンクでは度々、投資家・アナリスト向け説明会を開いたりしていますが(ホームページ上でも資料公開)、いかんせん複雑で、一般の投資家などにとってはアーム買収時よりさらにソフトバンク決算書の「わかりにくさ」が増した感は否めません。

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。