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「田中角栄」を追い続けて半世紀 現代に必要な構想力 田原総一朗氏に聞く

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 緊張感ある議論で「角栄」を超える構想力を 

 ――没後約30年、現在まで度々「角栄ブーム」が起きています。

 「田中元首相を超える構想と行動力を持つリーダーが生まれてこないことで、国民が閉塞感を感じ高度成長期を懐かしむのでしょう。日本のビジョンの乏しさが、『失われた30年』を招いた原因のひとつと考えます」

 「安倍晋三元首相は人の話に耳を傾けてくれる非常に素直な人柄でした。ただ、アベノミクスは第一の矢の金融政策と、第二の矢の財政政策が株価上昇などに効果的だったものの、第三の矢の成長戦略に必要な構造改革までは進めませんでした。『改革後の世界がどうなるか』といった構想が詰め切れていなかったからだと考えます」

 「現在は少子高齢化に加えて、SDGs(持続可能な開発目標)への対応、新型コロナウイルスなどのパンデミック対策、ウクライナ危機による国際環境の激変と多くの課題が目の前にあります。だからこそ日本の進路について緊張感ある議論を進め、田中元首相を超えるリーダーが望まれています」

 (聞き手は松本治人)

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