企業の情報発信で社会はポジティブに動く
――渋渋の皆さんから、企業に対する提案や注文はありますか。
根来 企業は利益を追求すると同時にSDGsについても真剣に取り組んでいることをもっとアピールしてほしいと感じます。そうすれば私たちの世代も安心感を得ることができます。
森中 ありがとうございます。企業が見せかけで環境対応をする「グリーンウォッシュ」という言葉がありますが、そうしたことがないようSDGsの取り組みを本業とリンクさせながら若者の皆さんをはじめ、幅広い世代に理解していただけるような情報を発信していきます。
根来 世代を超えて、皆がムーブメントを起こせば社会はポジティブに動きます。そういった意味でも企業が発信するということはすごく大事だと感じます。
森中 対話を重ねることですよね。企業だけではなく私個人としてもSDGsのムーブメントを生み出したいと思っています。
――最後に、皆さんが今回の対談で感じたこと、社会に伝えたいことは何でしょうか。
山本 これからの時代を生きる主体は若者である僕たちだから地球温暖化という問題に対して向き合うのは当然です。今回のプロジェクトのメンバーから「自分たちが生きる時代を自分たちがつくらないと誰がつくるの」と言われてすごく心に残りました。社会を回しているのは大人ですが、50年後を生きるのは僕たちなので、主体的に考えていきたいです。
神谷 私たちが抱く企業へのイメージが異なるように、企業が持つ私たち学生像も少し違うのかもしれないと思いました。学生と企業がお互いに話し合う機会がもっと増えるといいな、と思います。
荻野 50年先というのは遠い将来で、予測することは難しいと思います。SDGsは2030年までの目標ですが、だからこそ一過性のもので終わらせないよう私たちも発信し、行動したいです。
根来 私たちは今アプリ「かけいぼぐらし」のベータ版を開発していますが、社会に影響を与えるムーブメントを起こし続けたいです。
森中 本当にそうですね。私も皆さんのようなZ世代の生の声に触れて、会社としても個人してもムーブメントを起こし、持続可能な社会を目指すという気持ちをあらたにしました。日本、アジア、そして世界全体が信念を持ちSDGsに取り組めば、よりよい世界になっていくと思っています。
(ライター 国分瑠衣子)