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発信者の魅力=会社の魅力 実践SNSブランディング  ニット広報/オンラインファシリテーター 小澤 美佳

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 近年、多くの企業がSNSを活用したブランディングを行っている。中でも、国内アクティブユーザー数がLINEに次いで2番目に多いTwitterは、不特定多数のユーザーとつながれる点、拡散力の点においてもメリットが大きく、ブランディング施策に活用しない手はない。今回は、Twitterによる個人ブランディングの方法と、そこから企業ブランディングにつなげていく方法について、私自身の経験を交えながらお伝えしたい。

 ■人々が求めるのは「リアルな声

 今、世の中の人々は「安心・安全」よりも「本音」の情報を求め、表層的な「イメージ」よりも「リアル」を知りたがる傾向にある。取り繕った上辺だけの良い情報は見飽きており、嘘っぽくさえ感じてしまう。だからこそ、SNSを通じて、本音を発信し、リアルを知ることで、良い部分も悪い部分も、透明度高く発信していることに好感を持てる時代になっている。

 すなわち、SNSは企業にとっても「本音を伝えることができる」重要なツールであると思っている。例えば、自社の情報がメディアに掲載されたときには、SNSを通じてそれを発信・拡散することができる。それだけでなく、普段の仕事や生き方について、企業情報を伝えつつ、会社としてのマインドを「リアルな声」として人々に届けることだってできる。

 私のTwitterアカウントには約30,000人のフォロワーさんがいらっしゃるのだが、その方々のプロフィル欄にも「採用担当」や「広報担当」などの肩書をよく見かける。このことからも、企業の一員として、SNSで企業PRや採用活動について発信することが増えていることを実感している。

 ■ベンチャーこそ個人アカウントを活用せよ

 これはあくまでも持論ではあるが、企業認知とSNSの親和性がより高いのはベンチャー企業だと考えている。ベンチャーこそTwitterをどんどん活用していくべきなのだ。

  そもそも大手企業のBtoCビジネスは、消費者にとって身近に感じやすい上、製品やサービスが良ければ、それを通じて認知度も広がりやすい。そのため、公式の企業アカウントであっても、認知拡大や製品・サービスの購入につなげやすいと言えるだろう。

 一方、ベンチャー、特にBtoBビジネスにおいては、認知度を上げるのはなかなか難しい。かくいう私の所属する株式会社ニットもBtoB企業だ。

 そこで、私は「株式会社ニット」という企業認知を上げていく前段階として、まずは個人アカウントで自分自身のファンを増やすことに注力した。はじめは「小澤美佳」のファンになっていただける方を増やし、それから「小澤美佳=ニットの人」という企業の認知を上げていくというわけだ。つまり、まずはセルフブランディングでフォロワーを増やし、コーポレートブランディングへとつなげていった

  そこから派生して、テレワークのノウハウやコンサルティング、オンラインイベントの相談なども増えていった。実際に、Twitter経由での取材依頼やサービスの相談、イベントの実現なども多い。

 より「リアルな声」が求められるこれからの時代は、企業が「人」を媒介して、ユーザーに情報を届けることが重要になってくるだろう。それでこそ、より”伝わる”情報になるのではないだろうか。だからこそ、まずはセルフブランディングが大切なのだ。そこから会社情報を発信し、ファンになっていただく輪を大きくしていこう。

 

 

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