往年の名機「OM」のミラーレス一眼版 幅広く訴求 オリンパスイメージング「オリンパス OM-D E-M5」

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 オリンパスイメージングは、レンズ交換式ミラーレス一眼デジタルカメラ「オリンパス OM-D E-M5」を3月31日に発売した。同社が1973年に発売して多くのカメラファンを魅了したフィルムカメラ「OM」シリーズのデジカメ版。

 本体自体の「回転ブレ」を含めた世界初の「5軸対応手ブレ補正機能」を搭載、静止画・動画双方で手ブレを大幅に軽減した。センサーの駆動を従来の倍の速さにする世界最速クラスの「FAST AF(オートフォーカス)」システムでシャッターチャンスを捉えやすくするとともに、被写体の奥行方向の動きを追尾する「3Dトラッキング機能」が向上した。

 本体部材にはマグネシウム合金を使用、高剛性・小型・軽量化に加え、防じん・防滴性を高めた。実売価格は本体のみで10万5000円前後、標準ズームレンズキットは13万円前後。月産1万5000台。

【日経産業地域研究所研究員の視点】

 ミラーレス一眼「PEN」シリーズで、「カメラ女子」「写ガール」と呼ばれる若い女性向けのカメラ市場を開拓した先駆者であるオリンパスの、満を持しての高級機投入である。しかも、マニアをうならせる画質と使いやすさで一世を風靡した「あのOM」の40年ぶりの再来とあっては、発売前から話題をさらったのもうなずける。

 しかし、技術革新著しいデジカメ、特に最近のミラーレス一眼市場は、「昔の名前」で勝負できるほど甘いものではない。その点に関しては、さすがにカメラ・光学機器専業の老舗が考えないわけはなく、世界最速クラスのAF速度、そして世界初の「5軸対応手ブレ補正」といった、「美しい写真」を撮るための基本性能の追求ではまったく手を抜いていない。

 昔ながらのクラシカルなデザインでありながら、小型・軽量という「ミラーレス一眼の王道」は外していない。ここ半年でミラーレス一眼は「エントリー」と「ハイアマ」にカテゴリーが分化する傾向が目立ってきている。そんななかでも、初心者とマニア双方の関心を引き付ける魅力をもっている。

 ただし、どのデジカメにも同じことが言えるのだが、「値段がこなれる」というのが前提条件である。


【ベンチマーク商品】

 富士フイルムの高級ミラーレス一眼デジカメ「FUJIFILM X-Pro1」。撮像素子は23.6×15.6mm(APS-Cサイズ)X-Trans CMOS。有効画素1630万画素。サイズは139.5×81.8×42.5mm。重さは約450g(バッテリーなどを含む)。ISO感度200~6400。

 受光素子をランダムに配置した新開発のセンサーを搭載し、画像の乱れである「モアレ」や本来とは違う色が出る「偽色」といった従来のデジカメの構造的な問題を、光学ローパスフィルターを使わずに解決、レンズ本来の解像力や描写力を引き出すようにした。ファインダーは光学式と電子式の「ハイブリッド」型を採用、広角用レンズと標準画角レンズに合わせて手動・自動で切り替えが可能。

 2月18日発売。実売価格は15万円(本体のみ)。交換レンズは単焦点のみ3種類で、各5万~6万円。

「新製品ウオッチャー」では、日経産業地域研究所が選んだ注目の新製品を、同業他社や販売店の担当者、評論家など3~5人の専門家が評価。新規性など12項目で競合製品(ベンチマーク商品)と比べた優劣を「非常に優れる」(6点)から「同等」(3点)、「非常に劣る」(0点)までの7段階で各専門家が採点し、その平均を算出しています。

■より詳しく知りたい方は「日経消費ウオッチャー」オンライン・データベース(有料)で


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