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オンライン採用 なぜ内定辞退が多いのか 内定フォロー(1)ビジネスリサーチラボ代表 伊達洋駆

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 企業は学生に内定を出した後、入社するまでつなぎ留めておく必要があります。しかし、複数の内定をもらう学生もおり、内定辞退は多いのが実情です。実際に入社する1社として選んでもらうにはどんなフォローが必要か。採用をはじめ人事戦略に詳しいビジネスリサーチラボの伊達洋駆代表に寄稿してもらいます。

 選考に合格した学生に内定を出したら、採用活動が終わるわけではありません。学生が内定を承諾し、入社を受け入れてもらう必要があります。

 そこで企業は内定者に対して、従業員との面談を設定したり、懇親会を開いたりします。これらは「内定フォロー」と呼ばれます。

3、4割が内定辞退

 しかし、内定フォローが思ったように進まない企業は多い。2020年卒の辞退率は約47.5%、21年卒は約36.1%となっています (※1)。内定を出した人の3、4割が辞退をしてしまうのです (※2)。

 内定辞退に悩む企業は一般に、自社の魅力を伝えたり、内定者の不安点をつぶしたりするなどの方法で、入社への承諾を得ようと努めます。とはいえ残念ながら、企業による学生の「説得」は、あまり実を結びません。

 筆者の経営するビジネスリサーチラボでは、およそ10年にわたって、企業をクライアントに内定者向けのアンケート調査やインタビュー調査を行っています。ほとんどの調査で一貫しているのは、内定後に志望度を大きく引き上げるのは非常に難しい点です。

 企業が焦燥感に駆られて、内定者を強く説得すると、むしろ内定者の志望度が下がるケースもあります。近年は、オワハラ(就活終われハラスメント)も問題化しています。

 自社の内定を承諾してもらおうとした結果、自社への志望度が下がるのは本末転倒です。そうした事態を避けるために、内定フォローの考え方を変えなければなりません。

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