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新人教育、オンラインでも成果 離職防ぐ3段階の目標設定 ニット広報/オンラインファシリテーター 小澤 美佳

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 これは決して「高い目標を与えるな」ということではなく、「目標の見せ方」にポイントがある。「最終的にはここまでできるようになってほしい」という目標は伝えても良いのだが、その代わり「1カ月間でここまで達成してほしい」「次の1カ月はここまで」というように段階を踏み、直近の目標をセットで伝えることが大切だ。これにより背伸びした目標ではなく、段階を踏んでチャレンジすることができる。

ニットの新人教育 各フェーズごとの目標と取り組み例

 特に新入社員は会社内で何を求められていて、何を実施したら良いか分からなくなりがちだ。1年などの長期的な目標から1カ月、1週間、1日と細かく目標に落とし込み、育成担当者やマネージャーとキャリア面でのすり合わせもしていくことで、「思っていた業務と違う」という入社後のギャップを小さくすることができる。

会社「卒業」前に何かを成し遂げよう

 リクルートでは退職のことを「卒業」と呼び、そして「卒業」する社員を応援する風土がある。しかし、「卒業」といえるのは何かを成し遂げてからだと、私は思う。入社した会社が激務で、労働環境もひどい中で「何年も働き続けないとダメだ」と言うつもりはないが、入社してからの時間が全て無駄だと思うのではなく、自分が成長するための大切な時間であったと思ってほしい。つまり、「この会社は嫌だったな」で終わるのではなく「ここまで頑張ったから、次のステップに行こう!」と前向きな気持ちで進んでほしいのだ。周囲の人もその姿勢の方が応援したくなるだろう。また、社会人はどこでつながるか本当にわからないのだ。転職した先の取引先になったり、合同でイベントをやることになったり、知り合いの知り合いで前職の人と会ったり……、意外なところでつながるのだ。そのため、退職した後も関わってきた人たち全員に背中を押してもらえるような働き方をしよう。そうすれば次のステップに行った際にも、頑張ることができる。

小澤 美佳(こざわ・みか)
(株)knit(ニット)広報/オンラインファシリテーター
2008年リクルート入社。10年間、HR一筋。中途採用領域の代理店営業、営業マネージャーを経て、リクナビ副編集長として数多くの大学で、キャリア・就職支援の講演を実施。採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に従事。18年、中米ベリーズへ移住し、現地で観光業の会社を起業。19年にニットに入社し、営業・広報・人事を経験後、現在はオンラインファシリテーターとしても活動中。

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