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新人教育、オンラインでも成果 離職防ぐ3段階の目標設定 ニット広報/オンラインファシリテーター 小澤 美佳

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コミュニケーションは質より頻度

 私がリクルートで働いていた時から実践しているノウハウを紹介する。

 入社後の離職率を減らすために企業が施策として、新人教育を設計することが大切だ。

 新型コロナウイルス禍の影響でオンラインと対面を組み合わせて新人教育を行う企業も多い。オンラインでの新人教育を行う場合は、月に1回の2時間の1on1(ワン・オン・ワン)より、毎日5分の1on1の方が効果的だ。つまり、コミュニケーションの質や量ではなく、頻度を設計することが大切なのだ。

 頻度高く、コミュニケーションをとることで、信頼関係構築につながりやすい。特に新人は毎日分からないことが出てくる。極端に言えば「分からないことが分からない状態」に陥りがちだ。また、新入社員は毎日5分間顔を見て話すだけで、緊張感も保つことができる。朝に1on1の時間を設けることで、「今日はこれに取り組もう」「これを意識して頑張ろう」など1日の目標確認にもなる。話すことがないと悩む場合は「昨日は睡眠がとれた?」「あのニュース見た?」など体調確認や雑談でも良いだろう。

 オンラインのみでの新人教育に難しさを感じるかもしれないが、世界33カ国、400名のメンバーがいる当社はオンラインのみのやりとりで新人教育を行っている。

 大切なのはフェーズを区切って段階的に目標設定をすることだ。組織に入ってすぐに新メンバーが即戦力になることはまずないと言って良いだろう。それぞれのフェーズで何を行う必要があるのか、新メンバーにどのような状態になってほしいのか内容を作り込んでいく必要がある。

 また、「これができるようになって当然」というメッセージを与える形で研修を行ってしまうと誰しも大きな不安を感じ、「この企業でこのまま自分はやっていけないかもしれない」と危惧し、さらに誰にも相談できないという状況も生まれやすくなる。

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