日経ソーシャルビジネスコンテスト関連特集

コロナ下こそSDGs推進 本業の保険通じ社会課題解決 T&Dホールディングス 森中哉也副社長に聞く

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――T&D保険グループのSDGsへの取り組みの特徴はなんですか。

 大同生命はコロナ禍で契約者貸付の利息を免除する取り組みで、2021年3月まで利息ゼロを継続しました。中小企業は資金繰りが厳しい業種もあるためです。お客さまの課題に向き合い、実情に合ったきめ細かなサービスをこころがけています。

 また大同生命では全国障害者スポーツ大会の前身である「全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック)」の第1回大会(1992年)から特別協賛しています。残念ながら昨年の鹿児島大会はコロナ禍の影響で延期になったのですが、今年は三重県で28回目の大会が開催予定です。大会には当グループなどの役職員がボランティアで参加し、ゲームやイベントを運営し、参加者や家族の皆さんと交流しています。ある時、参加者のご家族の方から「いつも応援していただいていますよね」とお声がけいただきました。見ていただいていることがうれしかったですね。どんな経済環境であっても地道に支援を続けていることは当グループのぶれない姿勢をあらわしていると自負しています。

ESG投資加速 グループ内にサステナビリティ・コミッティ

――今後、SDGsをどう進めていきますか。

 重点テーマの4つめの「投資を通じた持続可能な社会への貢献」に関しては、ESG(環境・社会・企業統治)投資へのシフトを進めます。投資方針に脱炭素に関連した項目などを盛り込みました。投資パフォーマンスを考えながら、社会貢献できる分野に積極的に投資します。太陽生命は2007年、生保業界で初めて国連の責任投資原則(PRI)に署名しており、投資を通じた社会貢献を加速させます。

 2021年4月にSDGsやESGへの社会的な関心の一段の高まりといった環境変化を踏まえ、従来よりもステークホルダーとのコミュニケーションを強化するために「ソーシャル・コミュニケーション部」を新設しました。これまでは経営企画部の中の一つの課だったのですが、役割をより明確化します。また、当グループ内にサステナビリティ・コミッティを作り、外部の専門家にアドバイザーになっていただきます。SDGsへの取り組みは、まずは自分たちの意識・行動から定着させなければなりません。当グループは約2万人の従業員がいますが、一人一人がSDGsを自分ごととしてとらえていけるようにしたいと思っています。

 生命保険事業は公共性の高い事業です。当グループはSDGsやCSR(企業の社会的責任)といった考え方が広がる前から、人々の生活の安定、社会・経済の持続的発展のために事業をしてきました。これからも社会の困っていることを解決できる保険グループでありたいと考えています。

(聞き手は国分瑠衣子)

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