楽しい職場学

1対1や初対面も気軽 オンライン飲み会に多様な可能性 西武文理大学サービス経営学部専任講師 瀬沼文彰

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 前回はオンライン飲み会を盛り上げるちょっとした努力や気遣いについて書いた。今回は盛り上げるためのより具体的な方法について述べたい。

 オンライン飲み会も定着しつつあり様々なアイデアが出ているようだ。大きな組織であれば、人数の調整をすることで濃密なコミュニケーションを取ることができる。なかには、1対1のサシ飲みを30分のように事前に時間を決めて行い、お酒の力をかりつつお互いにできる限り本音や言いにくかったことを語る会を設けている組織もあるようだ。相手によって、サシ飲みは対面ではなかなかしにくいが、オンラインでは隙間時間に開催可能で、時間も短時間なので参加しやすいという声もある。飲み会というよりもお酒を利用した会議やミーティングという位置づけだろうか。

趣味や興味別でグループ分けも

 また、大きな企業で大勢が集まるような場合、参加者を小さな4人程度のグループに分ける「ブレークアウトセッション」を用いるという手法が取り入れられていると聞く。グループはランダムでコンピュータが決めてくれるので、大きな組織であれば初めて話す人同士の組み合わせになる。少し緊張はするものの、異なった部署の立場が分かったり、立場が違うもの同士で話してみることで何か新しいアイデアが生まれるヒントが見えてきたり、対面で出社した際に社内に知り合いが増えたりと一定の効果をあげているそうだ。

 組織によっては、必ずしもランダムではなく、興味のあるものや趣味などでグループを分けてみたり、世代で分けてみたり、役職で分けてみたり、男女で分けてみたりと様々な可能性がある。大勢で話すと笑っているだけになったり、人によってはそれに慣れ、別のこと(家のこと)などをしながら参加してしまったりするので、全体としての一体感はなくなってしまう。それを回避するために小人数のグループ分けは有効だ。

投票機能で本音引き出す

 また、投票機能を用いれば、匿名で回答ができる。匿名のため、参加者は気軽に本音を言える。イエス・ノーの二択はもちろん、準備しておけば複数回答も作成できる。質問次第だが、組織内の本音を引き出したり、風通しを良くするためのアイデアになったり、お互いにコミュニケーションを改善していくためのきっかけになったり、場合によっては、新しいアイデアに対して本音を聴くことができ見直すべき点が見つかったりすることもあるだろう。本音と回答の意外性から、皆で盛り上がることができるので一体感を得ることが簡単にできる機能である。

 ほかにも共有の機能を用いればすぐに写真やスライドを皆に見せることができる。必ずしも皆が喜ぶわけではないかもしれないが、昔の写真や家族の紹介などは相手の普段知らない別の面を知るきっかけになり、親密度が増す。相手の意外な一面を知ることは、前回の連載で述べたキャラとも関連するため、今後のコミュニケーションにつながっていく可能性もあるはずだ。

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