楽しい職場学

オンライン会議でキャラを立てる3つの方法 西武文理大学サービス経営学部専任講師 瀬沼文彰

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 オンライン会議で、初めて会う人やクライアントに自分の印象を残したり親しみを持ってもらうため、あるいは、オンライン会議そのものを円滑に進めたり、より楽しい職場環境の構築のために、リアルのコミュニケーション時と同様、キャラを立てて話すことが有効であると前回述べた。今回は元お笑い芸人の立場と、コミュニケーションを重視するいくつかの組織でのフィールドワークをもとに、3つの方法を提案してみたいと思う。

お笑い芸人お手本にエピソード活用

 1つ目は、タレントやお笑い芸人たちがしているように、私たちも、自分の見た目や話し方、特技や性格など分かりやすいものでキャラを立ててみるという方法である。もちろん、それは、簡単なことではないが、ポイントになるのは、短めなエピソードに乗せてみることだ。10数年前から就職活動の面接で、学生たちは、「自分のアピールはエピソードに乗せて語る」がマニュアル化し定着している。現在、それは、内定後にも、自分を知ってもらうために、自己紹介や雑談のなかで応用し、ブラッシュアップしていく必要があるというわけだ。自分の好きなものなどもキャラの1つになるので、それらをどこかでアピールしてみることは重要だ。自分が好きなものについても、エピソードで語ることでキャラ化される可能性が出てくる。

 バラエティー番組では、お笑い芸人が上手にキャラを乗せたエピソードを語っている。どんなふうにキャラを出しているのか、伝えているのかを探りながらバラエティー番組を研究してみると、コミュニケーションや自己提示の方法の勉強になるのでおすすめできる。

 なお、エピソードは自分で話しても、キャラが立ちにくい場合があるので、例えば、上司や同僚とコンビプレイで、「これからプレゼンを行う○○は、××が好きすぎて…」のように、自分のエピソードを語ってもらったり、いじってもらったり、それに対して自分はリアクションをしてみたりすることでキャラが立つことも多い。コミュニケーション能力に優れた上司は、他者紹介も上手にこなせるはずだ。

オンライン会議とSNSをリンク

 2つ目の方法は、ZOOMやTeamsなどのオンライン会議の仮想背景や、自分がビデオオフにした際のアイコンなどの機能を用いる方法だ。すでに、取り入れている人も多いようだが、仮想背景そのものを名刺にする、あるいは、ビデオをオフにすると、自分のSNSにつながるように、QRコードを仕込んでおく。SNSに相手を招くことができれば、自分のことを知ってもらう絶好の機会になるだろう。

 SNSのプロフィル欄の整理は必要だが、この方法は、自分のキャラを知ってもらうために、わずかな時間でできる工夫ではないだろうか。近年は、自分ばかりをアピール・プレゼンすることに夢中になり、相手を知ることに対して興味を持たない傾向がある。そのため、まずは、相手を知ることから始めようと強調しておきたい。なお、名刺やQRコードのように、凝ったことをしないでも、仮想背景に自分の好きなものを載せておくだけでも、相手がそれについて何か言ってくれれば雑談が広がる機会になるはずだ。

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