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コロナうつの職場、パワハラ防ぐ6秒ルール 怒り抑える簡単テク 戸田久実・日本アンガーマネジメント協会理事に聞く(中)

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オンライン会議 服装注意OK、部屋への文句NG

 ――怒りにくくするためのテクニックはあるのでしょうか。

 「自分の怒りの内容を冷静に分析することで、体質改善のように怒りにくくなることは、可能です。代表的なテクニックは怒りを記録する『アンガーログ』です。怒りを覚えたら日時・場所・出来事・怒りの数値をメモします。その都度忘れないうちに、しかも分析は後回しにして取りあえず事実を書き留めておきます。ある程度続けていくと、自分の怒りのパターンが見えてきます」

 「さらにアンガーマネジメントでは、怒りを感じている状況はコントロールできるのか、できないのか、自分にとって重要なのか、そうでないのかを分類する『ストレスログ』、無意識に繰り返している悪循環のパターンを崩す『ブレイクパターン』、怒りの元になるコアビリーフを書き出してみる『べきログ』、小さな事でも成功体験を記録する『サクセスログ』などの手法があります。ダイエット法にさまざまな手段があるようにアンガーマネジメントも自分にとって一番合った方法を選ぶと良いのです」

 ――新型コロナの感染拡大で、リモートワーク勤務も「新常態」(ニューノーマル)の働き方として定着してきています。しかしオンライン会議で部下がくだけた格好で出てくるのに不快感を覚える管理職は少なくありません。

 「リモートハラスメントという新語が生まれたように、相手と距離を置いても怒りの感情が減ることはありません。オンライン会議の服装を注意すること自体はリモハラではありません。しかし『何だその服は だらしない! 』などと抽象的に叱るのではなく、『取引先とオンラインで商談するケースもあるのでTシャツでは無く襟のあるシャツを着て参加してほしい』など具体的に注意しましょう」

 ――部下の家の内部が見えてあれこれ言いたくなるケースもあるようです。

 「そこは全く個人のプライバシーに属する領域です。リモハラの可能性が大です」

 「アンガーマネジメントは怒る必要があることと、必要の無いことを見極め、線引きができるようになりましょうというものです。自分にとって許せるゾーン、まあ許せるゾーン、許せないゾーンの境界線を明確にして関わる職場の上司や部下にも具体的な言葉で伝えるようにすればパワハラを犯す可能性は激減します」

(聞き手は松本治人)

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