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「コロナうつ」気をつけたい3タイプ 管理職7つの心得 鈴木安名・産業保健メンタルヘルス研究会代表理事に聞く(上)

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 緊急事態宣言の解除から1カ月を過ぎ、あなたの職場に以前の活気がまだ戻らないとすれば、それは「コロナ・ブルー(コロナうつ)」のせいかもしれない――。第2波での感染不安や経済の先行きに対する不透明感が、ビジネスパーソンのメンタル不調に拍車をかけている。とりわけ管理職層に疲弊の気配が濃い。テレワークで部下への細かいチェックが必要になり、より重い負荷が課せられているからだ。職場と管理職を守るポイントはどこか。産業保健メンタルヘルス研究会(東京・千代田)の鈴木安名・代表理事に聞いた。

(1)コロナ×職場×個体的要因で発症の危険

 ――ベテラン産業医として電気、機械、運輸、小売業界の各企業を担当しています。現在はどんな相談が寄せられていますか。

 「うつ病の発症例は多くなく、新しい働き方への不満、不安、不快な感情といったストレス反応への対策が大部分です。テレワークで『報・連・相(報告・連絡・相談)』ができない、カメラで見張られているようでイヤだといったものです。やや重いコロナうつの症状として、在宅勤務で朝パソコンを立ち上げられない、あるいは出勤日や通常勤務復帰時に出社困難になるというのもあります」

 ――全体的に「コロナうつ」の影響をどうみますか。

 「現在は、まだ一歩手前の『コロナ不安』の段階が多いようです。感染そのものへの恐れではなく、人員削減など経済情勢への不安が大きいようです。しかし職場の状況、社員の個別的要因が重ね合わさると、社員がうつ病を発症する可能性が高まります。メンタル不調を起こしやすい職場は、(1)人員減のもとに(2)納期が短く(3)業務に高精度・高品質を求められ(4)複数作業を同時並行に行う――という特徴があります。テレワークでもあまり解消されません」

(2)仕事の会話で「なぜ!」の連発はNG

 ――実際の仕事の場面ですぐにできる改善策はありますか。

 「ストレスチェックの面接指導や集団分析で得た共通点は(1)仕事の会話に『なぜ!』を連発する(2)仕事以外の雑談が少ない(3)ねぎらいの言葉がかけられずダメ出しばかりする――などがあります」

 「なぜできない、なぜミスをした…は問題解決につながらない生産性の低い言葉です。どうすればミスが減るか? どの業務でミスが出やすい? と他の疑問詞に置き換えることが有効です。ねぎらいの言葉は、部下の承認欲求を満たすストレス中和剤です」

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