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コロナ長期戦 社員のメンタルヘルスにどう向き合うか 経営層のための新型コロナ対策(6) 健康企業代表・医師 亀田高志

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経営幹部は2年後見据えた戦略を

 本連載も最後となったが、新型コロナが最終的な終息した後、自社とそれを取り巻く環境について、いかなる見通しを持っておられるだろうか?

 有事とも称されるこの事態に経営幹部として、説明責任に加えて、結果責任を担う大変さはいかほどかと思う。拙いながら自身がベンチャーの創業社長を務めた経験から、そうした大変さは理解できるが一方で実は個人的には楽観的なところもある。

 働き方改革で求められてきたが、進まなかったテレワークは今後、劇的に進むであろうし、事業運営の在り方は無駄の削減を含めて格段に進歩する可能性もあると思うからである。

 本連載では健康経営や事業継続計画の見直しにも触れたが、少子高齢化で確実に労働力人口が減少し、担い手と消費者の両方が減っていく状況にある。では、どのようにして再来年以降の存続可能性を確保するのか。

 新型コロナの終息までの1年半から2年の間は、ひょっとしてこれまで先延ばしにしてきた大きな宿題を考えていくチャンスとなり得る。

 人間は感染症や自然災害等の危機でダメージを受けてきたが、それから繰り返し立ち直ってきた。今回の新型コロナを乗り越えることは簡単ではないと思うが、学びの機会と捉えることもできる。そうすると、ご自身と従業員の方々にとって、メンタルヘルスに加えて、良い効果があるのではないだろうか。

亀田 高志(かめだ・たかし)
株式会社健康企業代表・医師。1991年産業医科大学卒。大手企業の産業医、産業医科大学講師を経て、2006年から産業医科大学設立のベンチャー企業の創業社長。2016年に退任後、健康経営やストレスチェック活用のコンサルティングや講演を手がける。著書に「【図解】新型コロナウイルス 職場の対策マニュアル」(新刊、エクスナレッジ)、「健康診断という病」(日経プレミアシリーズ)、「課題ごとに解決! 健康経営マニュアル」(日本法令)、「改訂版 人事担当者のためのメンタルヘルス復職支援」(労務行政研究所)などがある。

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