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コロナに勝つ営業モデルとは 北海道企業の挑戦 居酒屋が出前・ホテルでテレワーク・歌わないカラオケ……

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f―Bizの小出センター長「やるべきことに優先順位を」

 こうした中小企業・小規模事業者の、いわば駆け込み寺となっているのが、地域の中小企業支援機関だ。静岡県の富士市産業支援センター(f―Biz)はその先駆的な存在だ。決算書をはじめ経理財務関連の書類をみながら支援を行う従来の相談窓口とは一線を画し、f-Bizはいわば「伴走型」の助言を行う。顧客の相談にじっくり耳を傾け、新商品開発や販路開拓につながるアイデアを届ける。f-Bizのビジネスモデルは全国にも広がり、地域の略称を冠した「○○Biz」なる支援機関は3月末時点で24にまで広がった。そのf-Bizのセンター長を務める小出宗昭氏は新型コロナ感染拡大で相談に訪れる中小企業経営者の現状をみてこう語る。「東日本大震災の時と比べてもこんな事態はなかった。まず、中小企業の経営者がパニックに陥っているのです」。

 売り上げは急減し、資金繰りへの不安もつきまとう。さらに、感染の恐怖とも戦わなければならず、終息の見通しも立たない。「資金繰りの相談を聞いていても『いくら借りたらいいかわからない』というのです。こんな相談はこれまでなかった。先行きが不透明でどれだけ資金が必要なのかすらわからない状況なのです」(小出センター長)。スタッフの人員などから相談の対応能力に限界があるなかで、平日多い日で25件と従来の1日平均の5割増の数の相談件数があるという。

 小出センター長は相談に来る中小企業の経営者に対し「まずは落ち着きましょう。パニックの状態から冷静になって、やるべきことを優先順位つけて少しずつこなしていきましょう」と話しているという。

 未曽有のコロナ禍の逆風が吹きすさぶ中で、地域の経済を支える中小企業の経営者の踏ん張りが試されている。

(白山雅弘)

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