EQトレーニング

「EQ」は感情をうまく使う能力 4つのブランチで構成 EQ 取締役会長 高山 直

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 人工知能(AI)の普及で社会は大きく変化し、会社を取り巻く環境も、働き方改革や健康経営はもとより、最近では世界レベルでESG経営(環境・社会・企業統治を重視した経営)への取り組みが求められています。その解決にEQは不可欠です。この連載では書籍『EQトレーニング』をもとに、EQがビジネスで改めて注目されている背景、ならびにEQとは何かについて解説します。

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EQの定義は「感情をうまく使う能力」

 わたしはEQを「感情をうまく使う能力」と表現していますが、EQ理論では「EQ=感情能力(Emotional Intelligence)」を「感情をうまく管理したり、利用する能力」と定義しています。

 わたしたちの行動は感情の影響を受けています。悲しいと泣き、うれしいと笑い、怒ると眉間にしわができて表情が険しくなります。緊張すると手に汗を握り、驚くと冷や汗をかき、興奮すると血圧が上昇します。そんな行動や生理現象に影響を与えているのが感情であり、その感情を管理、利用する能力がEQであるという定義です。

 メイヤー、サロベイ両博士が発表した論文では次のように定義されています。

  Emotional Intelligence refers to an ability to recognize the meanings of emotion an their relationships, and to reason and problem solve on the basis of them.

 「情動知能(EQ)とは、情動の意味および複数の情動の間の関係を認識する能力、ならびにこれらの認識に基づいて思考し、問題の解決をする能力を言う」

 この翻訳ではemotionは「情動」と訳されていますが、「情動」は心理学における学術用語で、次のように定義されています(図表1)。情動は感情のなかでももっとも強い感情のことであり、(1)原因がはっきりしており、(2)生理的反応を伴います。(3)その情動は、短時間(6秒から10秒)で気分となり、やがて消失します。情動からその後の気分(mood)を含めたものを「感情」といいます。

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