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5G活用始動・ネトフリ台頭…ビジネス変える主役に関心 先読み 2月の注目イベント

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 1つの技術や出来事が社会を変え、ビジネスを変えることがあります。日経BizGateでは間近に迫った注目のイベントを取り上げ、その意味やインパクトの大きさ、ポイントなどを紹介します。

■世界最大の携帯見本市「MWC 2020 バルセロナ」 2月24~27日(スペイン・バルセロナ)
5Gの活用時代が到来 スマホなど関連製品の発表続々か

 次世代通信規格「5G」をどうビジネスに活用していくか。世界最大の携帯見本市「MWC 2020 バルセロナ」が2月24日から2月27日まで、スペイン・バルセロナで開催される。日本では、今春から一般消費者向けの5G対応通信サービスが始まるといわれ、日本企業の発表にも期待が高まる。

 MWCを主催する携帯事業者の国際団体GSMAはMWCのトピックとして「人工知能(AI)」「コネクティビティー(接続性)」「顧客エンゲージメント」「インダストリーX」「メディアおよびエンタティンメント」「セキュリティーとプライバシー」などを挙げている。

 「コネクティビティー」の中心となる技術は「5G」そのもの。5Gを活用したシステムの実装からユースケース(用途)、ビジネスモデルなどの幅広いテーマの講演や展示などが行われるという。5G対応スマートフォンについては多数の発表が期待される。半導体最大手のクアルコムは2019年12月、5G対応の最新半導体製品群を発表。この最新製品群を採用する5G対応スマホがMWCで発表される見込みだ。

 5G対応の一般消費者向け無線通信サービスは海外では2019年春から始まっているが、韓国、米国中国など一部の国に限定されており、サービスが始まった国でも利用可能な地域は限られている。それが、2020年はより多くの国・地域でサービスがスタートすることで、5Gの本格的な活用が期待される。MWCでは5Gの通信サービスを活用するための関連機器やサービスについてスマホ以外にも多くの発表があるだろう。

 MWCでは、産業分野での5G活用についても、多くの発表が期待できる。MWCのトピックの一つ「インダストリーX」は、ドイツで提唱されたインダストリー4.0を発展させた概念で、すべてのモノがインターネットにつながるIoT、ビッグデータ、アナリティクス、AI、ロボティクス、3Dプリンターといった新テクノロジーを組み合わせて、新市場の開拓や新エンゲージメントモデルの構築などを行う動きの総称という。MWCでは、インダストリーXをテーマとする講演やピッチコンテストが行われる。

補足:「MWC」の主催者は現地時間の2月12日、「MWC 2020 バルセロナ」を中止すると発表した。

■米アカデミー賞 2月9日(米ロサンゼルス)
ネトフリ 映画スタジオおさえ作品賞受賞なるか

 第92回アカデミー賞の発表・授賞式が2月9日(日本時間10日)に米ロサンゼルスで行われる。注目点は米動画配信大手ネットフリックスの台頭だ。今年はネットフリックス制作の映画が計24部門でノミネートされ、制作会社別でウォルト・ディズニーやソニー・ピクチャーズなどをおさえ最多となった。

 ロバート・デニーロ、アル・パチーノが共演し、マーティン・スコセッシが監督を務めた「アイリッシュマン」が作品賞や監督賞など10部門でノミネート。そのほか、ノア・バームバック監督の「マリッジ・ストーリー」が6部門、フェルナンド・メイレレス監督の「2人のローマ教皇」が3部門でそれぞれノミネートされた。昨年のノミネート数(計15部門)から大きく伸びた。

 ネットフリックスはすでにアカデミー賞受賞の実績はある。しかし、最も関心の高い作品賞はまだ受賞していない。今回、作品賞を受賞すれば、ストリーミング配信映画が名実ともに、従来の映画スタジオと肩を並べたことになり、コンテンツビジネスの変化を象徴することになる。映画は映画館で楽しむという従来のスタイルを変えるとともに、映画製作者にも大きな影響を与える。「アイリッシュマン」には1億5000万ドル以上を投資をしたとされる。現在、これほど巨額な投資をできる映画は少ない。今後、有名な俳優や監督がこぞってネットフリックスで映画を製作するかもしれない。

■トヨタ、小型車を「ヤリス」に統一 2月10日
東京五輪や欧州市場にらみ「新トヨタ」アピール

 トヨタ自動車は、2月10日に発売する新型小型車「ヤリス」に、トヨタ初の高度駐車支援システムなど最新の安全技術を搭載する。センサーやカメラが空間を認識し、アクセルやブレーキの自動操作で駐車することが可能。右折時の対向直進車や右左折時の横断歩行者も検知し、自動ブレーキがかかる機能を追加する。高齢者ドライバーのペダルの踏み間違え事故などに対応する。

 ヤリスは「ヴィッツ」の海外名。今回のモデルチェンジを機に車名をヤリスに統一する。ヤリスをベースとした車で参戦している世界ラリー選手権(WRC)でタイトルを獲得し、国内でも知名度が高まったことなどから名称を統一した。

 日本車メーカーが「お家芸」だった小型車の国際市場も変化している。米市場の大型車シフトや新興国の所得水準の向上により小型車需要は頭打ちだ。ウーバーテクノロジーズなどによるライドシェアサービスが広がっているという事情もある。電動化の流れも小型車には逆風になる。新ヤリスは国内と欧州をターゲットに売り込む。

 ヤリスへのブランド名統一は「新トヨタ」をアピールする狙いもありそうだ。同社は東京五輪・パラリンピックの大会スポンサーであるため関係車両を独占的に供給できる。「オリンピックがトヨタの『モーターショー』になる」との指摘も出ている。

 2020年はトヨタにとって変革の1年になりそうだ。異業種企業も含めた国際的な業界再編に備えるほか、修理など技術のアピールや顧客対応へのIT(情報技術)の導入など新たな事業モデルへの模索が続く。

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キーワード:経営・企画、経営層、管理職、経営、技術、製造、プレーヤー、イノベーション、AI、IoT、ICT

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