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セブンペイ、リクナビ……デジタル経済の死角 失敗学に学ぶ「失敗しないビジネス」(3)

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 みずほ銀行のATMトラブル 02年4月1日、「メガバンク」みずほ銀スタートの当日から、メーンコンピューターや3行間のリレーコンピューターのバグが原因で、大規模なシステム障害が発生した。250万件を超える口座振り替えの遅延、二重引き落としなどが発生し、1カ月以上も混乱が続いた。

 02年のみずほ銀のATMトラブルは旧3行におけるシステム統合の方針の違いと、それに伴うスケジュール調整の不足が大規模障害につながったとされる。「開発側は運用テストの不足に気付いていたかもしれない」と飯野氏は推測する。それでも大得意先であるみずほ銀に対し、新銀行の門出に水を差すような報告は上げられなかったとみている。

 ■「ムリに間に合わせるより利用者の利便性を」

 「間に合わないのは企業として恥だが、リリースして不備があるのはそれ以上の失態で、比較にならない,損失につながる」と飯野氏。逆のケースが米国のデンバー空港開港延期だ。荷物の仕分けシステムが間に合わず、建設が完成した新空港は使われないまま1年以上過ぎたという。飯野氏は「不完全なもので間に合わせる必要は無い。遅れても利用者の利便性を優先し、迷惑をかけないようにする発想が日本でもほしい」と話す。

 21世紀における日本の金融界の歴史は、別の角度からみればシステムトラブルの歴史でもある。05年の東証システムトラブルや同年のみずほ証券の誤発注、11年のみずほ銀の義援金口座、18年のきらぼし銀(東京都民銀、新銀行東京、八千代銀の3行合併)発足のシステム障害などが相次いだ。

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