長島聡の「和ノベーションで行こう!」

人生100年時代「40~50代こそ、なりたいものになるチャンス!」 第31回 Niantic 足立光・シニアディレクターに聞く

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 日本型のイノベーション=「和ノベーション」を実現していくには何が必要か――。ドイツ系戦略コンサルティングファーム、ローランド・ベルガーの長島聡社長が、圧倒的な熱量を持って未来に挑む担い手たちを紹介していきます。今回のゲストは、スマートフォン向けゲーム『ポケモンGO』などを提供するNiantic(ナイアンティック)の足立光氏(アジア・パシフィック・プロダクトマーケティング・シニアディレクター)です。

6回の転職で『ポケモンGO』のNiantic(ナイアンティック)へ

長島 足立さんは、日本マクドナルドでマーケティング本部長を務められ、同社業績のV字回復をけん引されたことでご存じの方も多いと思いますが、転職もよくされています。今日はNianticでのお仕事と、その精力的な働き方についてうかがえれば幸いです。最初の出会いは弊社でした。いつごろでしたか。

足立 僕がローランド・ベルガーへ転職したのは2002年で、1年4カ月しかいなかったんですよ。

長島 意外ですね。2年ぐらいは、いたような気がします(笑)。

足立 これまで日用品の会社、コンサルティングの会社2社、美容室向け商品の会社、洋服の会社、外食の会社を経験し、2018年にNianticへ入社しました。6回転職していますが、コンサルティング会社を除けば、同じ業界の会社に転職していないことが特徴でしょう。

 僕には得意な仕事が三つあります。一つ目は「BtoC(消費者向け)の仕事」、二つ目は「インターナショナルな仕事」、三つ目は「切羽詰まった感のある仕事」です。三つ目は「売り上げを急激に伸ばす仕事」と言い換えてもよい。逆に「売り上げを毎年着実に伸ばす仕事」は、僕が担当するまでもないと思ってしまいます(笑)。

長島 私も着実に業績を伸ばす仕事はあまり好きではありません(笑)。

足立 また、6回の転職のうち3回は給与が下がりました。多くの人たちとは転職の目的が違うと言えるのかもしれません。

長島 確かにユニークです。2018年からいらっしゃるNianticはどのような会社でしょうか。

足立 弊社は『ポケモンGO』『Ingress(イングレス)』『「ハリーポッター:魔法同盟』といったスマホ向けゲームを提供しています。ゲーム会社と思われていますが、Niantic自身はそれらゲームの裏側で動く「拡張現実(AR)」の技術やゲームを載せているプラットフォームも含めた「技術の会社」だと考えています。創業の背景もほかのゲーム会社とは違っています。創業者の子どもが部屋で一日中ゲームをしていたので、なんとか外へ連れ出したいという想いが出発点になっています。

長島 そうだったんですね。部屋にこもってゲームばかりする子どもにしたくないという親は多いと思いますが、それで起業までしたわけですか。

「まだ50歳」という意識、さらに30年は働く

足立 そうして創業された会社なので、弊社のミッションは、歩いて冒険に出ようという意味の「アドベンチャー・オン・フット(Adventures on Foot)」で、開発するゲームには三つの価値を提供しています。

 一つ目は「エクスプロレーション(探検)」で、家や会社の周りも含め、さまざまな場所を歩いて新しい発見をすることできます。二つ目が「エクササイズ(運動)」で、基本的に歩くという運動でゲームが進みます。三つ目が「リアル・ワールド・ソーシャル(実世界交流)」で、人とリアルに出会うこと・仲間がリアルに集まることを促します。『ポケモンGO』で知り合って結婚したというお礼の手紙も本当に会社に届いています。

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