「働き方改革」 先行する中小、挑戦するベンチャー

運動会・ママドラフト…ユニーク採用で人材集める中小 日本政策金融公庫総合研究所主席研究員・井上考二

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

 中小企業が進める時間短縮、子育て支援、フリーオフィスなどの取り組みの中には、大企業の一歩先を行くケースも少なくない。しかし、その内容が人々に十分に伝わっていなければ、人材確保にはつながらない。斬新な採用手法で新卒などを集める中小を紹介する。

会社説明会の前に運動会

 靴のインターネット販売を手掛けるザカモア(西村拓朗社長、福井県坂井市、従業者数20人)は、2016年に初めて新卒採用に向けた会社説明会を企画した。ただ学生は、知名度が低い企業の説明会に、ほとんど参加しないのが実情だ。西村社長が新卒採用コンサルタントに助言を求めると、インパクトのあるイベントの同時開催を提案された。

 考えついたのが、会社説明会の直前に運動会を行うというものだった。しかもみっちり4時間。地元紙などメディアが取り上げ、参加定員の20人を超える応募があった。西村社長は「ドッジボールや大縄跳びなど、勝つために話し合いが必要になる競技を盛り込んだ」と話す。競技を通じて、参加した学生に西村社長自身や従業員の人柄を伝えられるようにとの考えからだ。就職後のミスマッチを防ぐ狙いだったという。

 運動会では実際に指示を出し合ったり、声を張り上げて応援したりすることで、学生と自然にコミュニケーションを取れる雰囲気づくりに手応えを感じたという。大会後の会社説明会と従業員を交えたグループトークでも、靴のネット販売の展望やザカモアの将来像について、本音ベースの質問が寄せられた。

 2次選考ではログハウスを借りて合宿した。一緒に料理を作ったりお酒を楽しんだりした場面では、さらに踏み込んで給与や福利厚生面で具体的なやり取りができたという。同社は2年間で計6人の新卒者を迎え入れた。

主婦がプレゼンするママドラフト会議

 NPO法人ママワーク研究所(田中彩理事長、福岡県福岡市、従業者数7人)は、ベンチャー企業や地域の中堅企業と、育児と両立できる働き方であれば就職したいという主婦のマッチングを支援している。

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。