フィンテック&レグテック・サミット2019特集

成長可能性高い大学関連スタートアップ12社が登壇 大学ビジネスコンテスト@FIN/SUMレポート

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 9月3日~6日、日本経済新聞社と金融庁の主催で日本最大のフィンテック&レグテックカンファレンス、FIN/SUMが行われた。9月5日に開催された大学ビジネスコンテストでは、大学関連スタートアップ12社によるピッチコンテストが実施され、AIなどの先端技術を駆使した多様なビジネスプランが発表された。

大学関連ベンチャーが日本の国際競争力牽引する時代へ

 コンテストの参加資格は、大学からの資金提供や大学関連人材の在籍等、大学関連のスタートアップ企業であること。ピッチの持ち時間は7分間、質疑応答は3分間。審査員は、金融庁の松尾元信政策立案総括審議官をはじめ、産・学・官あらゆる立場からスタートアップ企業の支援や経営に携わる7名。審査項目は、新規性・革新性、将来性、プレゼンテーションの3つだ。

最優秀賞の栄誉はJDSCが獲得、農林中央金庫賞はアクセルスペースが受賞

 審査の結果、非中央集権型の個人情報管理システムを開発した「ゼロワ」、スパースモデリング技術による軽量AIを医療分野などで活用している「ハカルス」の2社が優秀賞を受賞。最優秀賞は、電力メーター(スマートメーター)で得たデータをAIで解析して、物流業者に最適な配送ルートを導き出すといったソリューションを提供する「JDSC」が受賞。農林中央金庫賞は、自社開発の衛星で地球全体の衛星写真を毎日撮影するプロジェクトを進行中の「アクセルスペース」が受賞した。

 農林中央金庫賞に輝いた「アクセルスペース」の宮下直己取締役・最高技術責任者は、受賞の喜びを次のように語った。「エンジニアやセールスチーム、バックオフィスのメンバー、全員のおかげで受賞できたと思うので、感謝を伝えたい。まだビジネスの常識に捉われていなかった大学生時代に、手に入る部品のみでの人工衛星製作にチャレンジした経験が、当社の競争力の源泉である、世界最小コストの人工衛星の実現へとつながった。『Space within Your Reach~宇宙を普通の場所に~』という当社のビジョンの実現に向け、今後もますます注力していきたい」

 金融庁の松尾元信政策立案総括審議官は授賞式で「大学の知が社会に還元され、実際の社会課題解決に活かされていることに感動した。今後、FinTech推進を初めとする様々なエコシステムづくりに、今回のビジコンで得た気づきを活かしたい」と語り、大学ビジコンを総括した。

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