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急成長する日本版「第3の給与」 導入・定着における不安と対策とは? Uniposの斉藤知明社長に聞く

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 「Unipos(ユニポス)」は、従業員同士が仕事上の貢献をたたえ合い、感謝・賞賛の言葉とともに少額の成果給(ピアボーナス)を送り合うウェブサービスである。海外の報酬制度を参考に、インターネット広告事業などを手がけるFringe81で開発されたもので、2017年6月にサービス提供を開始。同年12月に同事業を担う子会社Uniposが設立され、急速に顧客を拡大している。サービス開始から2年後の2019年6月における導入企業は約280社に上るという。

 従業員同士が少額の成果給を送り合うピアボーナスは、月給やボーナスに次ぐ「第3の給与」と言われることもあるが、制度が始まった海外では、評価内容が非公開である、上司の承認を経て支給するなど、人事評価制度の延長という性格が強い。それに対してUniposでは、従業員が評価内容を感謝・賞賛の言葉でオープンに投稿するとともに、少額の成果給を自由に送り合うことができるのが特徴だ。Uniposの斉藤知明氏(代表取締役社長)にそのメリットや、導入・定着における不安と対策を聞いた。

大きく二つの目線のメリットがある

 斉藤氏は、Uniposのメリットを、従業員目線のものと、会社目線のものの二つに分けて説明した。

 従業員目線のメリットとしては「仕事に対する自分の貢献や他人の貢献を認め合うことを通して、従業員同士が信頼関係を築くことができる点が最も大きい」という。従業員同士が互いに信頼し合う組織に変わる、あるいは、既に互いに信頼し合う土台がある会社ではさらに強化されるという意味だ。

 会社目線のメリットとしては「従業員と会社の心理的な距離が近くなることだ」と斉藤氏は話す。会社が定めた行動指針が言葉として投稿されるため、周知・徹底を図ることができるようになる。また、他部門の取り組みを従業員同士が知り・知られるようになる。これらを通じて、会社に対する帰属意識が高まっていくという。

 例えば「チャレンジしよう」という行動指針を持つ会社では、そのハッシュタグを付けて、従業員が投稿を行うようになるため、会社には「その行動指針を意識する雰囲気ができ、全従業員が同じ方向を見るようになる」と話す。

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