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高シェアやインド進出の企業、Jリート 今年後半に魅力増す投資先 経済アナリスト 田嶋智太郎

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 一方、今年に入ってから「国内REIT(Jリート)型投信」の人気が徐々に復活し、各ファンドの純資産総額が増加する分だけ、各Jリートへの投資余力が増している点も大きい。振り返れば、2015~2017年辺りに、当時の森金融庁長官がJリート型投信に多く見られる「毎月分配型」の商品について「個人の長期的な資産形成には向かない」と批判したことで、窓口が販売を自粛したうえ、投資家の解約も相次ぎ、一時的にも“冬の時代”を迎えたことがあった。

 ところが昨年、外国人投資家が年間でJリートを3057億円も買い越したことが一因となって徐々に投資口価格も値を戻し始め、今年の年明け辺りからはJリート型投信をあらためて購入する向きも増え始めたのである(図表3)。

 結果、東証リート指数も急上昇し、一部のJリート(銘柄)の分配金利回りが3%を下回るという状態になっている。前述したように、平均賃料の上昇が続くうちは、まだ投資口価格にも上値余地が残るが、賃料の上昇にも自ずと限界があることは言わずもがなである。銘柄によって状況が異なるため、今後は銘柄ごとに高値警戒リスクの高低を判断しながら向き合うことが必要となろう。

(本連載はこれで終わります。長らくのご愛読、ありがとうございました)

田嶋 智太郎(たじま ともたろう)
1964年生まれ。慶応義塾大学卒業後、現 三菱UFJモルガン・スタンレー証券勤務を経て転身。転身後は数年間、名古屋文化短期大学にて「経営学概論」「生活情報論」の講座を受け持つ。金融・経済全般から企業経営、資産運用まで幅広く分析・研究。新聞、雑誌、ウェブに多数連載を持つほか、講演会、セミナー、研修等の講師や、テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍中。主な著書に「財産見直しマニュアル」(ぱる出版)、「外貨でトクする本」(ダイヤモンド社)、「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)、「はじめてのFX『儲け』のコツ」(アルケミックス)、「日本経済沈没!今から資産を守る35の方法」(西東社)、「上昇する米国経済に乗って儲ける法」(自由国民社)など。現在、日経CNBCコメンテーターを務める。
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キーワード:経営層、管理職、経営、グローバル化、国際情勢

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