SDGs入門

SDGsの読み方はなぜ「エスディージー"ズ"」なのか 日本総合研究所 村上芽、渡辺珠子

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 日本総合研究所の村上芽氏、渡辺珠子氏が著した『SDGs入門』(日本経済新聞出版社)をもとに、今注目を集めているSDGsについて2回にわたり解説します。今回は前編です。

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SDGsの目標にはどんな種類があるのか

 SDGs(エスディージーズ)とは、Sustainable Development Goalsという英語の頭文字を取った略称です。「持続可能な開発目標」と訳します。

 こういうときは普通「SDG」と略すのではないの、と言いたくもなりますが、末尾に「s」がついているのは、目標が17個、1つのセットのようなまとまりになっているからなのです。英語では、複数なのか単数なのかを区別しますね。ここでは、何か1つ達成できたらよいのではなくて、17個、セットになっているのが大事なんだ、ということを理解して、「エスディージー"エス"」とは読まないように気を付けておきましょう。

 SDGsの17の目標を図表1に並べました。こうすると、この一覧表だけでSDGsなのかなと思いがちですが、そういうわけではありません。

 企業でも、「売上目標」や「活動目標」だけがポンと置かれていることは少ないのではないでしょうか。通常は、老舗企業であれば創業の精神から、若い企業でも経営理念やミッション・ビジョンといった言葉で、「我々が集まってこの事業を一緒にやる意義や目的」を共有しています。

 そうした理念や、経営の目的の実現のために、毎年利益を上げて存続していこうというのが企業です。目的を実現するためには、具体的な目標を決めて、主に経営者と従業員のあいだで共有し、日々の活動に落とし込んでいくことが多いでしょう。目標には、期間を定め、定性的なものと定量的なもの(数値)を組み合わせたり、実績からの積み上げで作ったり、まったく新たに置いたりする決め方があります。

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