コンサルタントが毎日やっている会計センスの磨き方

セブン&アイ、スズキ、シマノ、テスラ...時価総額で知る意外な実力 長谷川 正人

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■IT大手 プラットフォーマーの勝者は誰か

 最後に、最近ではプラットフォーマーなどと呼ばれることも多い米国、中国で影響力を強めるIT大手の時価総額を見てみましょう。

 米国のIT大手はGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字)などと呼ばれ、多くの人の生活になくてはならないサービスを提供し、世界で大きな影響力を持つに至っていることはよく知られている通りです。

 時価総額のトップはアマゾン・ドット・コム(87.4兆円)、続いてマイクロソフト、アップル、グーグルが僅差で80兆円台(8000億ドル弱)に並んでいます。

 日本最大の時価総額をもつトヨタ自動車は21.7兆円なので、GAFA各社ともトヨタ自動車の実に4倍前後の時価総額で評価されているわけです。

 表のデータは2019年2月1日終値時点の数値ですが、2018年夏にはアップル、アマゾン・ドット・コムが相次いで一時的に時価総額1兆ドル(110兆円)を突破したことが大きなニュースになりました。その後2019年2月までに時価総額(株価と連動)が落ち込んだ背景には、各社の個人情報流出や不透明なデータ利用方法への不信感、GAFAの強すぎる影響力に対する各国規制当局の介入強化などがあげられます。

 同様に、中国でBAT(バイドゥ、アリババ、テンセントの頭文字)と呼ばれるIT大手3社の時価総額を見ると、アリババ(47.6兆円)、テンセント(46.1兆円)はトヨタ自動車の約2倍で評価されていることがわかります。バイドゥ(6.5兆円)は日本の時価総額ランキングでは11位前後に相当します(KDDI、ソフトバンク、日本郵政などとほぼ同水準)。

(おわり)

長谷川正人 著 『コンサルタントが毎日やっている会計センスの磨き方』(日本経済新聞出版社、2019年)、「習慣7 イメージだけで判断するのをやめよう」から
長谷川正人 (はせがわ・まさと)
大手コンサルティング会社勤務。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。滋賀大学大学院経済学研究科客員教授。日経CNBC「けいざい豆知識!『イチマメ』」にて会計・財務分野の解説者(2014年~2016年)1958年東京生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業し、同年、大手コンサルティング会社に入社。これまで市場調査業務、証券アナリスト業務、経営コンサルティング業務、財務研修講師業務等に従事。会計・財務に関わる研修・講演を勤務先の若手コンサルタント、大手企業ビジネスマン、大学院生など多数に展開するほか、テレビ番組で解説者もつとめる。単著に『決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業』『ヤバい決算書』(以上、日本経済新聞出版社)、『「強い会社」はセグメント情報で見抜きなさい』(KADOKAWA)、『なぜアップルの時価総額はソニーの8倍になったのか?』(東洋経済新報社)。共著に『経営用語の基礎知識』(ダイヤモンド社)、『未来萌芽』『新世代企業』『閉塞突破の経営戦略』(以上、野村総合研究所)。趣味はビール缶コレクション

キーワード:経営・企画、経営層、管理職、経営、営業、技術、製造、プレーヤー、経営

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