愛されシニアを目指すスキルアップ道場

イチローさんに学ぶキャリアの重ね方、チャレンジは50代でも遅くない トレノケート シニア人材教育コンサルタント 田中淳子

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 さる2018年11月、政府が70歳までの継続雇用とそれに向けての法整備について検討を始めたというニュースが流れた。11月26日に発表された未来投資会議の資料「経済政策の方向性に関する中間整理案」(p.7)には「70歳までの就業機会の確保を円滑に進めるには、法制度の整備についても、ステップ・バイ・ステップとし、まずは、一定のルールの下で各社の自由度がある法制を検討する」とある。もちろん、背景には年金問題もあるが、「人生100年時代」を見据えて、より長く働ける環境を整えようというわけだ。

 こういうニュースが流れると、ネットでは、シニアやその予備軍と思われる人たちが、「一体、何歳まで働けというのか」「年金制度のせいでこんなことになったのではないか」などというネガティブな発言をしているのを見かける。年金はどうなるんだ?という不安や疑問は私にもあるが、ここで考えてみたいのは「60歳で引退し、その先、仮に40年も生きるとしたら、仕事をしてきた40年とほぼ同じ時間をどう過ごすのか」ということである。引退してからまだ40年もあるとなったら、たいていの人は、何かしらの仕事や、自分が必要とされる場所や、自分と社会とのかかわりを、体力などが続く限りは持っていたいのではないだろうか?

 自分の人生なので、いつまで働くか、どこで何をするかは、それぞれが考えればよいことだ。それが“キャリア自律”の考え方にも合致しているわけだが、シニアになってくると、多くの人は今の勤め先での仕事をいつまで続けるかについて、まずは考えるはずである。

 もちろん、40年ほど会社勤めをした後、「もう宮仕えはいいわ」とすっぱり退職してしまうのもよい。貯金を使いながら、夫婦でバックパッカーとなって世界を何周もしている知り合いもいる。65歳までには会社を退職し、自分がやりたかった分野で小さな事業を興し、シニア仲間数人で楽しみながら、生活できる程度の成果は出せているという人もいる。何か具体的にやりたいことがある人は、退職し、次に向けて動き始めるのだろうし、その準備は50歳くらいから着々と始めているに違いない。

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