生活者の平成30年史 データで読む価値観の変化

平成で進んだ「家族のユニット化」、妻が夫を「名前+ちゃん」で呼ぶ 博報堂生活総合研究所

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

家族は、自立した個人が集まり、望んで家族であろうとする集団に

 この30年間で、家族は「一心同体のひと塊」から「違う考えや欲求を持つ個人の集団」へと変化してきました。この変化を「家族の個人化」と呼ぶこともあります。1980~1990年代には、この動きがさらに進んで「家族の絆の希薄化」が連想されるようになりました。実際、1985年に「家庭内離婚」、1992年に「仮面夫婦」が流行語となりました。

 しかし、これらのデータからわかることは、個人化がより徹底され、それぞれの自立が当たり前となった今、メンバーにとって家族はもはや逃れたい対象ではなくなったということです。メンバーは自立したまま、自らの意思で家族でありたいと望み、協力して絆を強めようとしています。それが「家族のユニット化」という潮流です。

(つづく)

博報堂生活総合研究所 著 『生活者の平成30年史 データでよむ価値観の変化』(日本経済新聞出版社、2019年)、「第4章 属性別にみる変化―(1)家族30年変化」から
博報堂生活総合研究所 https://seikatsusoken.jp/

1981年、「生活者発想」を標榜・実践する博報堂のフラッグシップ機関として設立。人を消費者だけにとどまらない多面的な存在:「生活者」として捉え、独自の視点と手法で研究している世界でも類を見ないシンクタンク。主な活動は、生活者の変化を長期にわたって追う時系列調査や、生活者と暮らしの未来の予見・洞察など。その成果は、書籍はもちろん発表イベントやWEB サイトを通じて、広く社会に発信している。

キーワード:経営層、管理職、プレーヤー、経営・企画、営業、経営、マーケティング

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。