生活者の平成30年史 データで読む価値観の変化

平成で進んだ「家族のユニット化」、妻が夫を「名前+ちゃん」で呼ぶ 博報堂生活総合研究所

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 また、消費面や就労面でも「家族」と「個人」の関係は変化しています。日常のお金の使い方をとっても関係の変化をみてとることができます。例えば、「外出着代の支払い方」(図表4―3)では、「夫の服代を家計費から支払う」が減り、「夫の服代を夫のこづかいから支払う」が増加しています。

 妻の服代についても家計費から本人のこづかいへのシフトが起こっています。

 また、「妻が働きに出ることの最終決定者」(図表4―4)では、今では信じがたいことですが30年前は夫が妻よりも高かったのです。妻が自分よりも家族としての決定を優先する意識が高かったことがわかります。この数値はその後、夫・妻で逆転し、直近では76.5%が妻自身で決定しています。

 これらのデータは、個人の行動を当人が自由に決定する度合いが増し、家族としての縛りから解放されてきたことを示します。

 私たちが行った家庭訪問インタビューで、ある28歳の夫は「結婚前から、お互いのやりたいことを尊重しようと決めていました。お互いに自分の時間でどこに行っているか、誰に会っているかは特に聞きません」と語っていました。家族メンバーの自立が進み、しかもそれを認めあっているということです。

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