長島聡の「和ノベーションで行こう!」

技術者の突き抜けた発想を大企業に持ち込む 第25回 Shiftall 岩佐琢磨・代表取締役CEO

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

大企業の中で攻守バランスとる役目

長島 いいですね。少ない人数のチームでも、1万人に影響を与える可能性が出てきますね。最後に、大企業に直してほしいところはありますか。

岩佐 1つ目は無駄な仕事が多過ぎる。大企業は驚くほど資料を作っていますが、せっかく現場のメンバーがミーティングして資料を作ったのに誰も読まない、ということもあります。その時間をほかのことに割けば、有益なことに使えると思います。

 2点目は、圧倒的にITが活用されていない。これは個人を責めるものではなくて、システム管理部門だったり、リスク管理部門だったりを責めなければいけない話だと思います。例えばグーグルドキュメントやスラックを仕事で徹底的に使いこなしている人って、ほとんどいないと思います。個人で週1です、くらいで、本気で仕事で使う人とは全く使い方が違うわけです。私は全ての人の週報は全部検索可能であるべきだと思っています。管理職からするとキーワードが大事で、これに詳しい人は誰だと検索すれば一目瞭然です、でも、実際の現場では「そこまで入れるのは怖い」といった声が上がります。これはITリテラシーのなさからくる怖さで、慣れれば全く怖くなく、便利になります。

 昔はミニスカートなんて破廉恥だ、といった意見もあったようですが、今や当たり前に皆はいています。夏は涼しいとかメリットもあります。前例主義とセットなんですが、リスクを取って大きなリターンをチャレンジしにいく、という文化が大企業にはないですね。見えていないリターンを定量化できないという表現がいいのかもしれません。

長島 でも、信頼関係があるからこうした話ができる、ということですね。

岩佐 そうですね、本当に。大企業の得意なところは「やらない」という判断をすることだと思います。私たちのチームはとにかくやってみるのが得意です。明らかにカラーが違って、ディフェンスが強かったところにオフェンスがきた、という形にすると攻守バランスよくなるのかなと考えています。

長島 両方必要で、時流に合わせてそのバランスを変えていこうという話ですね。様々な刺激を受けた大企業の人たちが新たな価値を次々に生み出す。こんな光景がやってきそうですね。本日はありがとうございました。

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。