デジタルトランスフォーメーションへの道

ミツウロコグループ、IoT活用でLPガス配送業務効率化へ(下)

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メーター指針情報は正確に取得、実証実験では配送回数を大幅に削減

 ミツウロコCSがパートナー企業と取り組んできたこのプロジェクトはまだ道半ばだが、具体的な成果が見えたところもある。

 (1)は、2019年4月に商用サービスを開始する。まずミツウロコグループのミツウロコヴェッセルに提供して、検針業務の生産性を向上させる。将来は、同様の課題を抱えるグループ外のLPガス販売事業者などにも提供したいという。

 「メーター指針情報の収集は、シグフォックスの通信エリア内であれば、ほぼ100%実現できています。日によってメーターの情報が取れたり取れなかったりということもありません。数値も、目視で得たものと一致しており問題はありません」と高橋氏は語る。

 (2)については実証実験で暫定的な成果を得ている。2019年1月末までの数値では一般戸建住宅への配送回数が従来の55%減になったという。永沼氏は「2本同時配送だから、当たり前という人もいますが、実務上のきめ細かな課題を整理して、この55%減という数字を実現しています。今後、9月末までにどこまで成果を出せるか努力を続けます」と語る。

 (3)では、2019年度中に実証実験を開始したい考えだ。(2)の実証実験では、現場から(3)の早期実用化を望む声が上がっているという。これまでは配送員に自分で配送先を調整する余裕があったが、(2)の配送システムによってギリギリの交換が指定されるようになったため、一部で配送効率の低下が起きているためだ。この課題を抜本的に解決するには(3)が必要になる。

 三つのサービスがすべて実現すれば、LPWAによってデータを収集する仕組みが整い、LPガスの検針・配送業務を効率化する基盤が用意されることになる。

 将来的には双方向の無線通信方式を用いて保安情報の収集を強化することも視野に入れる。IoT化したLPガスシステムを応用することによって、さらなる展開がありそうだ。

(終わり)

(ライター 岩元直久)

キーワード:経営・企画、経営層、管理職、経営、技術、製造、プレーヤー、イノベーション、AI、IoT、ICT

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