デジタルトランスフォーメーションへの道

ミツウロコグループ、IoT活用でLPガス配送業務効率化へ(上)

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 エネルギー、電力、フード&プロビジョンズといった幅広いサービスを提供するミツウロコグループが、LPガス(プロパンガス)事業のデジタル変革に取り組んでいる。グループのIT・事務を担うミツウロコクリエイティブソリューションズ(以下、ミツウロコCS)がLPガスメーターの指針値を、無線通信によって遠隔的に収集し、LPガス販売事業者へ提供する商用サービスを4月から開始するほか、同データを活用してLPガス容器(ボンベ)の配送業務を効率化する計画で、実現すれば配送業務の生産性は飛躍的に高まる見込みだ。

 このデジタル変革はどのような背景から生まれたのか、なぜ生産性が飛躍的に高まるのか――。ミツウロコCSで同プロジェクトを担当する永沼敬氏(取締役 ミツウロコ事務センター長 兼 遠隔指針情報取得・利用事業推進プロジェクト担当)と高橋潤氏(グループシステム推進部 副部長 企画チーム担当 兼 遠隔指針情報取得・利用事業推進プロジェクト担当)に話しを聞いた。あらゆるものがネットにつながるIoTの技術を活用して業界の課題を解決したいという。

1軒ずつ消費者宅へ訪問するLPガスの検針・配送、業務効率化が年々重要に

 LPガスは、高圧で液体にしたガスを詰めた容器を、販売事業者が消費者宅などへ設置して使用する。料金は、消費者宅などに設置したガスメーターの指針値を人手で読み取る検針作業をもとに決める。LPガス容器は通常、2本セットで消費者宅などに設置し、1本ずつ交換することでガスの供給を切らさない仕組みだ。地下にガス管がないところで利用できる、都市ガスに比べて熱量が大きいといった特徴があるため、需要は依然として大きく、国内の半数近い世帯がエネルギー源として使っている。

 しかし、検針やガス容器の交換に際して行う配送といった業務の効率化はLPガス業界における長年の課題だった。

 永沼氏は「LPガスの販売事業者では全般に高齢化が進んでおり、その対策が重要になっていました」と振り返る。

 ミツウロコCSは、グループ企業のIT部門であるとともに、人事・会計業務やエネルギー事業会社における受発注業務などを担う。そうした中、グループのエネルギー事業会社をはじめとした、LPガス販売事業者の検針・配送業務の効率に取り組んだ。

 高橋氏は「グループのLPガス販売事業者における検針と配送の効率化を、2015年ごろから検討していました。業界全体でも課題感が高まっていました」と振り返る。

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