長島聡の「和ノベーションで行こう!」

東芝はプラットフォーマーとして生き残る 第24回 東芝 島田太郎・コーポレートデジタル事業責任者

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標準化がインダストリー4.0のカギ

長島 概念を組み立てていくのに哲学を役立てる、という意味ですね。概念でドイツと日本を比べた場合、日本の良い部分はどこでしょう。

島田 まずインダストリー4.0とソサエティー5.0の違いを説明します。ドイツは2006年からハイテク戦略を始めました。デジタル経済と社会、持続可能な経済とエネルギー、革新的な労働性とモビリティー、国民生活のセキュリティーといった項目を挙げています。この中の1つがインダストリー4.0ということです。最初から工場の部分だけに絞って、ドイツはこの領域にフォーカスすれば勝てるしインパクトを与えられる、と検討したということだと思います。だから、ソサエティー5.0との違いが出てきます。

 インダストリー4.0の最もエポックメーキングなところを挙げると「標準化」です。標準化は競争するものではなくて合意するものなので、コンセプトが一般化されていれば、そのまま受け取ることが重要です。その中でどうやって勝つか、ということが非常に重要です。日本としては、この活動の枠組みから果実部分をいち早く得られるように活動をすべきだと思っています。

長島 個別の機会を、リファレンス・アーキテクチャーの枠組みに当てはめるということですね。東芝は昨年、東芝IoTリファレンスアーキテクチャーという概念を発表しています。

島田 インダストリー4.0を現実に落とし込んでいくラミ(RAMI=リファレンス・アーキテクチャー・モデル)4.0というフレームワークがあります。工業・インダストリーの領域に非常に特化しています。さらに個別システムに落とし込むために、3層アーキテクチャーという構造を考えます。これはエッジ、プラットフォーム、エンタープライズサービスの3つの層でできています。これはITエンジニアにとって非常に分かりやすい説明だと思います。

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