生活者の平成30年史 データで読む価値観の変化

データで読む「平成」の変化、生活者には「平静」でなかった 博報堂生活総合研究所

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結婚するもしないも個人の自由。多様化するライフコース

 50歳時点で結婚をしたことがない人の割合を「生涯未婚率」と呼びます。図表1―6に示す通り、その数値は1985年には男性3.9%、女性4.3%にすぎませんでした。しかし、平成の間に生涯未婚率は上昇を続け、2015年には男性23.4%、女性14.1%と一定数に達しました。結婚しないことも、人生の選択肢になってきたわけです。

 また、子どもの出産時期についても選択の幅が広がっています。図表1―7は、「第1子出生時の母親年齢の構成比」です。1987年は、ピークの26歳に12.5%が集中し、22~29歳の8年間に7割以上の人が第1子を出産していました。一方、2017年には、29歳のピークに8.1%しか集中しておらず、7割以上の人が第1子を出産するのは25~36歳の12年間と幅が広がっています。子どもをもうけるのか否かだけでなく、何歳で産むのかも個々人で選択が分かれるようになったのです。

 ここでは結婚と出産についての変化を取り上げましたが、様々な家族・パートナー関係も含めてライフコースが多様化した平成期。生活者は、決まりきったコースがない分、自分自身でどう生きたいのかを主体的に考える機会が多くなってきたといえるでしょう。

(つづく)

博報堂生活総合研究所 著 『生活者の平成30年史 データでよむ価値観の変化』(日本経済新聞出版社、2019年)、「第1章 平成30年の生活環境」から
博報堂生活総合研究所 https://seikatsusoken.jp/
1981年、「生活者発想」を標榜・実践する博報堂のフラッグシップ機関として設立。人を消費者だけにとどまらない多面的な存在:「生活者」として捉え、独自の視点と手法で研究している世界でも類を見ないシンクタンク。主な活動は、生活者の変化を長期にわたって追う時系列調査や、生活者と暮らしの未来の予見・洞察など。その成果は、書籍はもちろん発表イベントやWEB サイトを通じて、広く社会に発信している。

キーワード:経営層、管理職、プレーヤー、経営・企画、営業、経営、マーケティング

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