CASE革命 2030年の自動車産業

自動車産業の未来図描く「CASE」にダイムラーが込めたものとは ナカニシ自動車産業リサーチ代表兼アナリスト 中西 孝樹

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 ダイムラーの主張は、4つのトレンドを個別に見据えることではない。ダイムラーの「CASE」に込められた重要なメッセージとは、4つのトレンドが複合的に継ぎ目なくパッケージされたとき、クルマの価値に革命的な変化が起こるということだ。そのような革命的変化を、自動車メーカーのダイムラー自らが主導する、破壊者側に立つという強いメッセージである。ダイムラー自らの存在意義を見直し、破壊者としてその主導者の地位を確立したいという決意表明であった。

 電動化とデジタル化が融合した世界は、自動車メーカー、関連産業の在り方、価値、概念を根本から変えてしまうデジタル革命につながる。これこそがここで切り込む自動車産業の「CASE革命」の世界なのである。

■ダイムラーの企業改革

 ツェッチェはCASE対応と連携したダイムラーの企業改革に着手した。そこには、CASE戦略の具体化、戦略遂行するための組織と文化の改革、これらを具現化するEQサブブランドの立ち上げ、企業価値の最大化を目指す「フューチャー・ビジョン」と銘打った会社分割の4つの柱がある。

 BMWは、ダイムラーに先駆けて2013年に電動車サブブランドの「BMWi」を立ち上げたが、あえて本体から切り離し別組織として運営してきた。これは、マスターブランドへの影響を抑えることと、本体での企画、開発プロセスに「BMWi」の関わりを最小限に留めることが狙いであった。

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