小さなサービス産業の高付加価値経営

ありそうでなかった「レントラ」の発想 日本政策金融公庫総合研究所 研究員 友山 慧太氏

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 需要を獲得するためには同業他社にはないサービスが必要です。しかし、独自のサービスを生み出すことは容易ではありません。東京都品川区にあるハーツは、30分単位で利用できる運転手付きトラックのレンタルサービス「レントラ便」を手がけています。ちなみにレントラ便は、レンタルトラックの略です。引っ越しサービスとレンタカーの長所を合わせたレントラ便は、その利便性から人気を集めています。同社はいかにして独自のサービスを生み出したのでしょうか。(写真は一番人気の軽トラック)

  <ハーツの概要>
代表者   山口 裕詮
創 業    1993年
所在地   東京都品川区南大井5-12-3
電話番号  03(5762)0072
従業者数  15人(うちパート3人)
事業内容  運転手付きレンタカーサービス
URL     https://rentora.com

利便性を高める

 レントラ便は運転手付きでトラックを貸し出し、荷物を指定の場所まで運ぶサービスです。運転手付きなのでサービスの利用者は運転する必要がありません。さらに、運転手は荷物の積み降ろしも手伝いますので、女性や高齢者でも安心して利用できます。

 個人では、単身者の引っ越しやトランクルームへの荷物の移動、法人や団体では、主催するイベントで使う什器の搬入、大学サークルが合宿で使う荷物を運ぶケースなどが多いです。イベントや合宿は定期的に開催されるので、リピーターが多い点も特徴です。

 利用の方法は簡単です。電話やメールなどで運ぶ荷物の内容や大きさ、出発地と目的地、希望する利用日時を伝えます。すると、同社から最適な車両と利用時間を案内されます。事前に細かく確認されるので、荷物の積み残しや利用時間の超過はまずありません。

 従来の引っ越しサービスとは、サービスの内容と料金体系が大きく異なります。サービスの内容については、利用時間内であれば、複数箇所に立ち寄れる点が最大の特徴です。例えば、複数の企業が什器を持ち寄ってイベントを開催するとき、レントラ便を使えば効率的に集荷できます。各社がそれぞれ運送業者を手配する手間も省けます。

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