ビジネス書の目利きが選ぶ今月の3冊

年末年始に押さえておきたいこの3冊 橋本忠明・「TOP POINT」編集長

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 今年の年末年始も日並びの関係で比較的ゆっくり時間が取れそうだ。2019年の仕事始めに向けて今年下期に出版されたビジネス書の中から欠かせぬ3冊を選んだ。

「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」スコット・ギャロウェイ著

 ――「GAFA」は2018年の新語・流行語大賞の候補にもなりました。グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字をとった「ガーファ」です。

 全国の書店には、この4社を称賛する本はすぐに目につきます。この4社の製品やサービスも、何十億人もの人々に利用されています。しかし、「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」(東洋経済新報社)でニューヨーク大学スターン経営大学院教授のスコット・ギャロウェイ氏は、「全く別の顔がある」と指摘します。

 検索分野で90%のシェアをもつグーグルは、「独占禁止法の適用を逃れるためにロビー活動に励んでいる」。アップルは「米国内のテロリズムの情報を連邦政府に提供しない」し、フェイスブックは「ユーザーの情報を他社に売っている」――といったものです。。アマゾンは2014年まで全米で5つの州でしか売上税を払っていないが、その一方で10億ドルを超える政府の補助金を得ている。「アマゾンに10億ドルもの補助金が必要なのか?」とギャロウェイ教授は問いかけます。

 ――4社に対するマイナス評価は日本からも、世界中からも聞こえてくるものの、その声は大きくないないですね。

 今のところGAFAに対する反発がそれほど起きていないのは、4社があまりに巨大だから、とギャロウェイ氏は言います。本書によると2013~17年の4年間で、GAFAの時価総額は約1兆3000億ドル増加し、これはロシアのGDP総額と同じだとしています。また、4社の今日の株価は合計約2兆3000億ドルと、フランスのGDPに匹敵する金額になっているとも指摘しています。GAFAの株価は高く、無限に近い資金と超優秀な人材が世界中から集まってくる。その結果、あらゆる敵を粉砕できる力を得て無敵な存在になったともしています。

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