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東南アジアのビジネスで私がステップアップした理由 大和ハウス、伊藤忠、PwCの駐在経験者が語る仕事の突破口

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協力:シンガポール航空

 東南アジアでのビジネス経験がビジネスパーソンのステップアップへこれまで以上につながるようになっている。東南アジア経済は社会インフラへの投資、域内経済の自由化、人口ボーナスの持続による市場拡大などで、高い成長率を維持している。日系企業の進出意欲も高く、みずほ総合研究所が日系企業を対象に今年2月実施したアンケート調査でも「今後最も力を入れていく予定の地域」としてASEANを挙げた企業が最も多い(最終ページのインタビューを参照)。ビジネスパーソンが東南アジアでビジネスを経験するチャンスはこれからも確実に増える見込みである。

 ビジネスパーソンがステップアップする部分として最も大きいのは、東南アジアという文化・制度の異なる環境での仕事を通じて、グローバル感覚が磨かれることだろう。大和ハウス工業、伊藤忠商事、PwCアドバイザリーの各東南アジア駐在経験者に仕事の内容や進め方のポイントを尋ねた。

■総事業費約1兆円の工業団地を開発運営、信頼できる現地協力企業や従業員を確保

 大和ハウス工業の常務執行役員 廣森隆樹さん(建築系技術統括部長)はベトナム南部ホーチミン市近郊で計画されたロンドウック工業団地の開発運営などで、2011年11月から6年弱にわたり現地に駐在した。同社、双日、神鋼環境ソリューション、ベトナム国営企業ドナフードの4社による合弁事業で、総面積は、東京ドーム約57.7個分にもなる270ヘクタール、総事業費は93億3400万ドル(約1兆円)に上る。

 「2011年10月に駐在事務所を設立。私も2011年11月に赴任した。それまでは国内の建築工事事業を統括しており、海外駐在は初めて。人事の1カ月後に赴任したため、準備もあまりできない。間に合わないものは赴任してから考えた」と振り返る。

 工業団地の造成は2012年3月に始まった。当初は、見渡す限りの原野で、電気・ガス・水道・通信といったインフラはもちろん整備されていない。「国道から4キロぐらい入ったところが現場だったが、細い泥道で雨が降ると通ることができなかったほど」という。

 大和ハウスは日本人スタッフ6人、ベトナム人2人(施工1名、設備1名)で業務をスタートした。ベトナム人は現地パートナー企業の紹介で採用を決めたが、一人は日系の大手ゼネコンに勤めた経験もあり、ベトナムにおける仕事の進め方、法令関係について詳しかった。彼らはプロジェクトを成功に導くカギの一つになる。

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