小さなサービス産業の高付加価値経営

LUXURY FLIGHT、すべての人に翼を 日本政策金融公庫総合研究所 主任研究員 桑本 香梨氏

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 東京の空の玄関口、羽田空港近くにある「LUXURY FLIGHT」では、本格的なフライトシミュレーターで飛行機の操縦を擬似体験できます。利用料金は60分で約1万円と決して安くありませんが、1カ月先の予約を取るのも難しいほどの人気ぶりです。同社のような装置産業では、いかに稼働率を安定させるかがカギになります。社長の岸田拓也さんは、どのように課題を克服したのでしょうか。

  〈LUXURY FLIGHTの概要〉

代表者   岸田 拓也
創 業    2011年
所在地   東京都大田区羽田5-11-1 コクコ羽田ビル1階
電話番号  03(6423)7371
従業者数  7人(うちパート5人)
事業内容  フライトシミュレーター体験施設の運営
URL     http://www.737flight.com

■飛行機マニアが拓いた未開の市場

 LUXURY FLIGHTには、ジェット機のボーイング737型機と747型機、そして小型プロペラ機のG58バロンの3台のシミュレーターがあります。いずれも、航空会社の訓練施設で使われるものとほぼ同じです。頭上や計器盤周辺に並ぶ無数のスイッチは本物と同じ役割を果たし、押す順番を間違えるとエンジンをかけることすらできません。

 利用料金は、飛行時間と機種で決まります。飛行時間は30分から180分まで30分刻みで選べます。例えば、一番人気の737型機では30分で1万800円、60分で1万8360円です。同社のスタッフである元パイロットの指導を受けることもでき、その場合はレッスン料5400円が別途かかります。結構な金額のように感じますが、連日多くの利用者が訪れます。なかでも多いのが、飛行機マニアです。

 実は、社長の岸田さんも根っからの飛行機マニアです。小学生の頃からパイロットに憧れ、段ボール箱の内側に絵を描いてつくったコックピットにこもって空を飛ぶ想像を膨らませていました。パイロットになる夢はかなわず、大手陸運会社に就職しましたが、休日はパソコンのシミュレーションソフトで世界中の空港を行き来していたそうです。

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