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インフル対策、東洋医学は「腎」を補う 「鍼灸Meridian烏丸」中根一・院長に聞く(上)

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一人一人の体質に合わせて自己治癒力を効率化

 ――「腎」の状態を自分でも調べられるツボはありますか。

 「復溜」は内くるぶしからアキレス腱(けん)に沿って、指幅約2本分上にあるツボです。「腎」の働きが低下して気の流れが滞り始めると、痛みが出ます。「飛陽」はアキレス腱(けん)に沿って、ふくらはぎで止まる場所にあります。やはり腎の働きの低下による足腰の不調をみることができます。

 ――東洋医学に慣れない一般には、自分のツボをぴたり見つけるのが難しいのですがコツはありますか。

 指先ではなく、指の腹全体で探して下さい。361カ所の全部のツボを点で示した人体図をよくみかけますが、正確にいうとツボは点ではなく面です。ズーと押し込んで響く感じのする場所がツボです。「復溜」を押してズーンと鈍い痛みを感じたり、「飛陽」にズキンと激痛がしたりすると、かなり腎が弱っています。

 ――体調管理のポイントはどこでしょうか。

 東洋医学は一人一人の体質に合わせて自己治癒力を効率発揮させる医学です。体調管理の上から4つのタイプが考えられます。ストレスを感じやすく肩が凝りやすい「肝タイプ」、胃腸に変化が出やすい「脾タイプ」、風邪を引きやすい「肺タイプ」、疲れやすい「腎タイプ」――です。体質は人の個性と一緒で、ひとりの人間に複雑に混在する場合があります。

 「肝タイプ」は自律神経が緊張しやすく、手汗や冷えのぼせなどの不調が現れやすいので、深く息を吸うなどのリラックスが必要です。「脾タイプ」は胃腸の調子が崩れやすく食欲不振や過食になったりしやすいで、消化がよく味付けがマイルドな食事の腹八分目を心がけたいです。

 ――インフルエンザはどのタイプでも罹患しそうですが、特に「肺タイプ」と「腎タイプ」は入念な対策が要りますね。

 「肺タイプ」は骨格的に胸が薄く、呼吸器系の働きに変調が出やすい体質です。ストレスがかかると横隔膜の動きに制限がかかるので、さらに呼吸が浅くなります。体に取り込む酸素が少なく代謝が低くなりますから、少し寒がりで風邪をひきやすく、乾燥肌になる傾向があります。

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