BizGateリポート/人材

インフル対策、東洋医学は「腎」を補う 「鍼灸Meridian烏丸」中根一・院長に聞く(上)

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

 今年もインフルエンザの季節がやってきた。この大敵は、11月末から罹患(りかん)者が増え始め1月末から2月上旬にピークを迎える。ビジネスパーソンにとって憂鬱な時期だ。今期の流行は例年より少し遅くなるとの見方が出ている。予防のワクチン接種は「最強」なものの、「絶対」ではない。ワクチン効果の発現と持続期間にも個人差がある。発症してからのつらさもさることながら、1週間職場を休んだ後での「てんやわんや」は誰でも避けたいところだろう。東洋医学ではインフルエンザをどう予防するか。「世界基準のビジネスエリートが実戦している 最強の体調管理」(KADOKAWA)の著者、中根一・「鍼灸Meridian烏丸」院長に聞いた。

冬は腎虚になりやすい「陰」の季節

 ――インフルエンザ対策を東洋医学ではどう対応していますか。

 対策として、感染経路となる「肺」と、抵抗力を保つ「腎」を補うことが大切です。インフルエンザはウイルス感染なので、完璧に防ぐことは西洋医学と同様難しい。しかし予防接種を受けていなくても罹患しない人はいます。ポイントは身体の個体差です。体調管理による予防対策は可能だと考えています。

 ――特に冬にかけては疲労や睡眠不足などによる体力低下で、体調管理が難しくなる季節です。

 寒ければ体温を温存するために血流を緩やかにし、暑ければ血流を上げて体温を放熱することで体調を一定に保っている働きが「恒常性」です。東洋医学では、この2つの働きを「陰」「陽」と表現し、うまくバランスできるように鍼(はり)と灸を使ってコントロールしています。

 寒い季節が訪れると、体の働きは「陰」に傾きます。筋肉を収縮させて発熱させるので、スタミナが消耗されます。鍼灸師は基礎体力や病気への抵抗力を「腎」と表現しており、冬は腎が弱くなりやすい「腎虚」の季節です。

 疲労や睡眠不足によって慢性的な腎虚になっていると、冬に腎虚が加速してしまい、風邪を引きやすくなります。

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。