長島聡の「和ノベーションで行こう!」

ビッグデータで移動を快適・安全に 第20回 スマートドライブ 北川烈CEO

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データ活用し日本のプレゼンス高める

長島 面白そうですね。その企画もコピーペーストのように、利用できる部分をうまく使って各地に広げられたらいいですね。同じように、地域で使われていない人材や資源といった部分を活用することで、人を呼び込む取り組みができたらうれしいです。

北川 我々としては車の利用台数を減らして効率化すると、ビジネスとして利益が出ないので、あまりうれしくはないのです。でも、顧客にメリットがある分析につなげられるなら、1台当たりの利用料を上げるといった提案もできるので取り組んでいます。マラソン企画も各地でコピーしてもらって、東北以外の地方でやってほしいというオープンソース的な考え方でいます。

長島 今後の目標や新しい展開のことをお話いただけますか。

北川 イメージしている事業の広がりとして、アマゾンのアマゾン・ドット・コムように皆に見えている、スマートドライブの名前が見える形で部分のサービスを広げるとともに、AWSのように一般の人にはスマートドライブの名前は見えないけれど、裏側で支えるデータの分析や解析をさらに拡大し、並行して伸ばしていきたいです。アマゾンのように、世の中になくてはならないレベルまで広げられればいいな、と思っています。

 また、外貨を稼ぐというと古い言い方ですが、日本のプレゼンスを良くしたいと思っています。トヨタ自動車は今、世界一の自動車会社と言えますが、自動車モビリティー産業の中でテクノロジーやソフトウエアの業界では日本が後れを取っているのが、もどかしい気持ちがあります。弊社はヨーロッパなどの会社と提携していますが、まずは東南アジアをメインに海外にも事業を広げていきたいです。

 もう1つ挙げると、自動車のデータは単体だとあまり意味がなくて、保険やリースなど他のサービスと組み合わせると意味が出てきます。同じように車の移動体データをほかの移動体、バイクだったり船だったり、人の動きだったり、駐車場の情報などと、どんどん組み合わせて領域を広げていきたいと考えています。

長島 業界にとらわれず視野を広げて、本当に皆が移動しやすくて喜ぶ、という世界観につなげられれば素晴らしいですね。

北川 人はやはり移動しなくてはいけない、と思うのです。狩りや農業などで、何千年前から1日2時間ぐらい移動している生活様式は変わっていないそうです。人は移動する生き物というのを前提に、そこでの無駄とか負をできるだけ減らせれば、生活はより良くなるはずです。そこで貢献していきたいですね。

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