長島聡の「和ノベーションで行こう!」

中小の成長支えるITビジネスとは? 第19回 コアコンセプト・テクノロジー 金子武史CEO・田口紀成CTOに聞く

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長島 具体的な業種や分野を想定していますか。

田口 ターゲットはまず工作機械のユーザー企業です。日本が誇れるものの1つが工作機械ですが、中小企業の工作機械の稼働率は低いです。生産性改善の余地があると見ており、工作機械に対しての見える化を提供するような仕組みを考えています。もう1つは、人工知能(AI)を活用したクラウドシステムを使って、工具の摩耗の程度の予測とか、加工時の金属の膨張によるズレの予測などをさせています。このAIが育つと、データを現場に戻して生産性を改善させるというモデルサイクルが作れると考えています。

長島 日本の素形材加工業では経営者の高齢化や後継者不足が問題になっています。Orizuruも中小企業を元気にするために役立てようという考えですね。

金子 新しい社員が入ってこない状態が続くと、企業も年老いてしまいます。最終的には、若い人がこの会社に入りたい、と集まるような構造を創り出すことが大事で、一緒にそういう会社をつくっていきたいです。

田口 若い人をうまく採用できている会社もあります。成功している会社を参考にできる部分があると思うのです。日本の素形材加工は日本のマーケットだと目立ちませんが、世界では技術的にすごく目立っています。また、利益が出やすい分野に集中させるなどすれば、独自の魅力を高められるはずです。世界で戦えるというワクワクするような見せ方ができれば、変わっていくのではないでしょうか。

長島 中小企業への支援では、全部を良くしようというよりも、強いところをさらに強くして全体を巻き込んでいく、というやり方が世界に通じるのかなと考えています。CCTが中小と組んで、軸となる強い事業を作って売り上げを高めて、周りにそれを支える企業群ができてくるといいな、と思います。一緒に頑張っていきたいと思います。今回は長時間ありがとうございました。

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