長島聡の「和ノベーションで行こう!」

中小の成長支えるITビジネスとは? 第19回 コアコンセプト・テクノロジー 金子武史CEO・田口紀成CTOに聞く

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楽しく仕事をしてもらうことで収益向上

長島 社内でうまくいっているチームを紹介したり、情報を共有したりする仕組みはありますか。

金子 ナレッジ共有などの仕組みは弊社でもありますが、違う観点でご紹介します。先日、大手製造業の役員が我々のシステム開発の現場を見学に来ました。顧客社員も弊社に常駐しているケースがあり、働きぶりの視察も兼ねていたのだと思います。その時、その役員の方が「我が社の社員がここで生き生きと業務をしていて、それが何よりびっくりした。いい現場だね。」と感想を述べていました。「君は自社ではおとなしいのに、こっちだと目をキラキラさせてやっているな、なんでだ」と笑って話すのです。役職者からこのようなフィードバックが直接メンバーにも届くと活気も出るし、組織に張りが出ます。このような情報は弊社でも、組織を超えて自然と伝わり、他の事業でも参考にしていきますね。

 職場環境の良さとか、楽しさというのは、人の定着につながります。人が定着すると、ステークホルダーとの関係も安定して長い取引に、そして収益性にも良い影響を及ぼしていると思います。

長島 経営指標とかKPIが共通言語になっているわけですね。常に相対比較ができていて、そこから改善が回る仕組みだと思います。次にOrizuruについて教えてください。

田口 Orizuruは中小企業向けのIoTソリューションシステムとして提供しています。大企業は自社専用のIoTシステムを独自に開発できる体力があるからです。また今後、モノづくり企業ではIT化が不可欠ですが、中小企業は自前でIT組織を持つ体力がありません。そのような環境下でも人工知能(AI)やIoTによって情報が蓄積できる仕組みを作る支援ツールが求められると考えました。

 将来、データを蓄積してビジネスにつながるようになると、ITの部分がコストでなくなってきます。今からそこに投資して、利益を生む仕組みとして入れていこう、というマインドに中小企業も変わると期待しています。

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